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506 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/11(土) 04:07:07
めちゃくちゃネタバレするが、イニシエーションラブっていう小説が後味悪い。

主人公の夕樹はマユという女性に一目で恋に落ちる。
夕がカタカナのタに見えるので夕樹はタっちゃんと呼ばれる事になる。
二人は愛を育み、やがて互いに童貞と処女を捨てる。
世界の中心で愛を叫ぶ状態の甘甘な描写が続く。

大学を卒業したタっちゃんはマユのために大会社の就職を蹴り、
地元の会社に就職するが、転勤で東京に行くはめに。
遠距離恋愛にもめげず、タっちゃんは休日は必ずマユのところへ行く。
同僚の美人に声をかけられたりするが、マユ一筋でスルー
ある日、マユが妊娠したと告げた。堕胎する事に。
二人の間にヒビが生まれ、やがて破局。タっちゃんは美人と付き合いはじめる。

夕樹が大学卒業してから一気に性格悪くなっていく物語のようで
そういう見方をしても後味悪いが、ラストニ行でトリックが暴かれてより後味が悪くなった。

同一人物と思わされていた大学生のタっちゃんと、社会人のタっちゃんは別人。
しかも、まゆは同時期に二人のタっちゃんと付き合っていた。要するに浮気。
恐ろしいのが、前半の夕樹サイドのまゆの言動の数々。
お洒落と称して夕樹の前でも堂々と身につけてた指輪は達也(後半タっちゃん)からの贈り物。
処女と言っていたのももちろん嘘。
更に恐ろしい事に、しばらく連絡が取れなくなっていた後に
「便秘で入院しちゃったの。便秘もなめてると大変なのよーもう大丈夫だけど」
というような事を言うが、実際は達也との子供を堕ろすために入院してた。
「スッキリしちゃった」というような言動まであって、
はじめに読んだ時はどうとも思わなかったが読み返すとガクブル
しかも二人のタっちゃん以外にもまだ男がいそうな描写もある。
はじめはひでえ奴だと思った達也の選択が、マユに比べるとまだまともに思えた。

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)
イニシエーション・ラブ (文春文庫)


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