零~紅い蝶~

517 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/11(土) 12:10:05
ホラーゲーム「零~紅い蝶~」
結構有名だと思うのでエンディングまで一気にネタバレですが

天倉澪と天倉繭という双子が、生者の存在しない
幽霊たちが留まる村・皆神村に迷い込む話。
二人は村から脱出しようとするんだけど、
途中から霊感の強い姉の繭が幽霊に取り憑かれて別行動。
妹である澪は姉を捜しながら村から出る方法を見つける。
最終話で二人は村の地下で再会する。やっと二人で帰れると思ったら、
澪が繭の首を絞めて殺して終わり……orz
二人とも幽霊に憑かれていたから発作的な、衝動的な殺人だったらしい。

これ以外にもEDは二つある。
ひとつは澪が姉を置いて一人で逃げようとする。
もうひとつは、二人とも助かるけど澪が失明する。

どれも妙に後味が悪い。
X箱版の追加EDでは皆助かるハッピーエンドがあったけど、
それはそれでこっちの後味の悪いEDの方があってるなぁと思ったりw
PS2版では二人ともいっしょに幸せになれるEDがない。


518 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/11(土) 13:07:13
>>517
零はそんなに後味悪くなかったからそれもあんな感じかなと
思っていたが甘かったようだorz

519 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/11(土) 13:44:50
どのへんに、タイトルの「赤い蝶」がからむの?

542 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/11(土) 17:39:36
>>519
遅レスだけど、首を絞めた跡が赤い蝶にみえる。
主題歌の題名もズバリ「蝶」で、そういうラストを暗示しているという・・・。


755 名前:『零~紅い蝶~』虚END 1/4  投稿日:2006/02/13(月) 21:34:00
>>517で紹介されたPS2ゲーム『零~紅い蝶~』の『虚END』を詳しく紹介。

このゲームでは「大切な人を失いたくない」というテーマがあるようなのですが、
澪が失明する『虚END』は、かなり後味悪い結末です。

活発で明るい性格の澪と病弱で大人しい性格の繭は、仲の良い双子の姉妹。(年は14歳くらい)

幼い頃。山道で先を行く澪を追いかけていた繭は、道から足を滑らせて沢へ落ちてしまう。
この事故が原因で、繭は足が少し不自由になっている。(走れない・時々痛む)
澪は「事故が起きたのは、自分が繭を置いて先に行ってしまったからだ」と責任を感じ、
幼い頃から成長した今現在まで、いつも繭を守りたいと思いながら生きてきた。

幼い頃大好きだった遊び場の森(事故現場)がダム湖に沈むと知って、久しぶりに森を訪れる2人。
繭が『紅い蝶』を追いかけて森の奥に入り込み、澪もその後を追って森の中へ。

暗い森の奥を抜けると、そこには着物姿の亡霊達がさまよう怖ろしい村が広がっていた。
澪は村の廃屋で「撮影した霊を封印できる」不思議なカメラ『射影機』を手に入れる。
走れない繭をかばいながら『射影機』で霊を退け、澪は村から出る道を探し回る。


756 名前:『零~紅い蝶~』虚END 2/4  投稿日:2006/02/13(月) 21:35:36
この村には『虚』という黄泉(地獄に近い)の世界へ通じる穴があり、
村人達は『虚』が常世に災いを起こさないように儀式で封印をしてきた。

儀式は「双子の姉が妹を殺して得られる力」で『虚』を封印するというものだった。
かつて(明治初期?)、八重と沙重という双子姉妹が贄になるはずだった。
しかし八重が村から逃亡。仕方なく、神官が沙重を殺して儀式を行ったが、儀式は失敗。
『虚』から瘴気が溢れ出し、村は永遠に続く夜の暗闇に包まれた異界へと変わってしまった。
瘴気をあびた沙重の霊は怨霊と化し、別の儀式で殺された男の怨霊・楔と共に、村人達を惨殺。
殺された村人達も怨霊になり、儀式をやり直そうと双子を探して村をさまよい続けている。

沙重は儀式をやり直そうとして、双子である繭に取り憑く。
取り憑かれた繭は澪の側を離れて、村の最奥にある『虚』へ向かって歩き出してしまう。
澪は沙重から繭を取り戻そうと必死に繭の後を追いかけるが、鍵付きの扉や怨霊に阻まれる。

時折正気に戻る繭は「自分を置いて逃げて」と澪に何度も懇願するが、
幼い頃から繭を守ると心に誓ってきた澪には、繭を見捨てて逃げることは出来ない。

澪はついに、村の最奥にある『虚』と呼ばれる穴の前まで辿り着いてしまう。

初回プレイではここまで来ると、澪が繭を絞め殺して儀式を完遂。
自動的に澪だけが生き残る『紅い蝶END』を迎えます。
(2回目のプレイから『虚END』のルートを選べるようになっている)
(だから2回目はプレイヤーの「繭を助けたい気持ち」がより高まる)


757 名前:『零~紅い蝶~』虚END 3/4  投稿日:2006/02/13(月) 21:37:12
『虚END』のラスボスは『沙重(に取り憑かれた繭)』

BGMに混じって沙重と繭2人分の囁き声が聞こえてくる。
(沙重と繭は同時に別々の内容の台詞を囁いています。下記は繭の台詞だけです)

~繭の囁き~ (戦闘中に繰り返し呟き続ける)
  ずっと、ずっと、一緒にいたかった…。
  ねぇ澪…あの日、私が崖から落ちたのは、わざとだって、気付いてたんでしょ…。
  あの時、澪が離れていくのが怖かった…、澪が私を置いて、遠くに行ってしまうのが…。
  引き裂かれるような痛みの中で、私はただ嬉しかった…。
  これでもう澪は、私の物だって…。
  澪はずっと側にいる…いつも心配してくれる…私だけを見てくれる…。
  いつも私のことを思ってくれる…なんでも私の言うことをきいてくれる…。
  いつも心配してくれたよね、この足が痛む度に私は嬉しかったんだよ…。
  もう置いていかないよね…すっと一緒だよね…。(虚の中に)一緒に行こう…。

血まみれの着物姿で襲ってくる沙重(繭)よりも、繭が囁く内容の方が怖ろしい。

『射影機』の力で沙重の霊は繭から離れるが、ふらついた繭が『虚』の穴へ落ちてしまう。
澪は間一髪のところで繭の手首を掴む。しかし、繭を助けようとして「見てはならない」
『虚』の中を覗き込んでしまった澪は失明してしまう。
その後、なんとか2人は村から脱出。


758 名前:『零~紅い蝶~』虚END 4/4  投稿日:2006/02/13(月) 21:39:01
晴れ渡った空の下、ベンチに腰掛けてダム湖を見つめる澪と繭の後ろ姿。
(ダム湖の底には村があったはずの森が沈んでいる)

「さ、澪… 行こうか…」繭が優しい声で澪をうながす。
「うん…」ベンチから立ち上がった澪の両目は包帯に覆われている。
歩き出した澪を見つめる繭、その口元にうすい微笑みが浮かぶ。
暗転した画面に繭の台詞、「ずっと… 一緒だから」

~終~

心の奥底で望んでいた『繭を必要とする澪』『繭から離れられない澪』を手に入れた
繭の会心の微笑み・・・この繭に介護されながら生活する澪の事を考えると、非常に後味悪い。
『虚』に落ちかけたのも、またわざとじゃないのか・・・?

繭は『紅い蝶END』で悲しくも美しい死を迎えた方が良かった・・・。
救いのないゲームだが、どのエンディングもホラーとして素晴らしい演出だったと思う。

後発のX箱版に『完全ハッピーエンドのEND』が追加されているのも、
X箱を持っていない(買う予定もない)プレイヤーには後味悪いかも。


759 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 21:45:45
>戦闘中に繰り返し呟き続ける
怖えーよ!
でも面白そうだね。
零は最初のヤツだけクリアしたんだけど、
それより難易度低ければ遊んでみたいな。

 

零~紅い蝶~ PlayStation 2 the Best
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