建築探偵桜井京介の事件簿(篠田真由美)
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817 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 17:05:21
- すまんすまん、んじゃその建築探偵で個人的に後味悪い話を。
主人公、桜井京介が大学生の時の事件。
トリックに関するネタバレがあるので注意されたし。概要は省くが、推理物なんで当然不可解な殺人事件が、主人公の住んでいたアパートで起こる。
結局、トラウマだの過去のなにがしだのを調べて解決するが、そのトリックの一つが、
「広い隣家をつっきって、壁を登り、自室まで帰ってアリバイ工作」
これでだけでも、おいおいって話だが、そのトリックに主人公が気付いたのは、
壁を登った人物のセーターについていた、目視できるぐらいの白い粒。
壁に使われていた石が特殊で、気温が変わると浮き出てくると言う。
その頃、専門学校と言えど建築を専攻していた自分は、うへぁな気持ちになりながらも、
広い世の中そんな石があるのかもしれない、と少し自分に言い聞かせた。しかし講師の一人が大学時代に、この石の有効活用を卒業論文で出したという話を聞く。(※その石と用途は自体は建築関係では有名)
勿論聞きに行ったさ、そして帰ってきた答えは、
「1年近く研究して、現地に何百回と行ったけどそんな事は無い」
と一蹴され、何言ってんだこいつって目で見られた。
現実世界の物語を書こうよ、とそれ以降の話は読んでいない。