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853 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 00:03:57
昔図書館で借りた本が最強に後味悪かった。
作者もタイトルも思い出せないんだが。

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将軍に双子が生まれるが、不吉として弟は川に流される。
兄は何も知らずに育つが、母親は弟不憫さのあまり、兄に愛情を注げず、無関心。

淋しく感じながらも素直に育った兄は、ある日、出先で
自分にそっくりな女装の少年に出会う。
実は、彼こそ川に流された弟だった。
が、兄は気づかない。弟は、相手が兄であることを知っている。
実は、地主の屋敷で大事に育てられているかに見えて、
屋敷中の人から性的虐待にあいながら育った弟は、
いつか兄と入れ替われる日を望んでいた。


854 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 00:04:31
兄のお付の女官は、その弟に同情して、兄を手にかける決意をする。
兄は、「弟がいることすら知らなかった。それでも罪になるのか」と
彼女に訴え、泣きながら死んでゆく。
弟は兄と入れ替わって城へ戻り、母親に甘えたい放題甘える。
母親も、何か様子の違う彼に、不思議と愛情を覚えて可愛がるようになる。
ここで、地主の館のそばの森で、兄の死体が腐ってゆく描写。

改めて兄のほうに同情を覚え、ひそかに後悔もした女官は、
地主の館から姫を向かえ、将軍となった弟に輿入れさせる。
その姫は、弟を性的虐待した女の娘で、弟の種。ようするに弟の娘。
弟が、知らずに近親相姦のタブーを犯してしまうことを思って、
満足を覚える女官。で、ジ・エンド。

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救いのない兄が可哀相なのと、
女官が何の痛い目も見ないで終わるのにむかついて、
読んだ日は一日気分が悪かった。

雪花草子 (新潮文庫)
雪花草子 (新潮文庫)


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