ホーム » 小説 » 小説/た行 » 毒食わば皿(ウィリアム・アイリッシュ)

120 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/06(月) 09:46:14
同じ著者つながりの「毒食らわば皿」もかなーり後味悪し。
不況の厳しい時代のアメリカ。
失業の危機にさらされた男は悩んでいた。
金銭的にピンチで家賃も食料品店のツケも溜りに溜っていた。愛する妻にも気苦労のかけ通しである。
ある時妻が「ねぇ思い切ってボス(会社の社長)にお金を借りれるように頼んでみたら?
あなたは長年ボスの下で忠実に働いてきたんだし」と提案する。
だがプライドが邪魔をして男はなかなかボスの所に行こうとしない。
いよいよ切羽詰まったとなって初めて男は嫌々ボスの家を訪れる。
窓の外からそっと様子をうかがうとボスの元にはどうやら先客がいた。女のようだ。

121 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/06(月) 09:57:06
女の顔は見えないがどうやら彼女も金を借りにきた様子。
ボスはブツブツと「もうこれっきりにしてくれ」などと言いながら金庫を開け、何枚か札を女に渡す。
女は礼を言ってボスと共に部屋を出ていった。
男は突然いいようのない怒りが込み上げ、窓から侵入し金庫を開けて金を盗み出す。
俺はこんなに困ってるのにコイツは人に貸す金を持ってる所か俺を首にしようとしている!
そこへボスが部屋に戻ってきた。男を見て
「お前はうちの会社の…!こんなことをしてタダではすまんぞ!」と怒鳴った。
すっかり怯えてしまった男は思わずボスを殴り殺してしまう。

134 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/06(月) 15:05:18
>>120
続きです
殺すつもりは毛頭なかった男はガクガク震えながら金をかき集めて家に帰り、金を隠し寝てしまう。
朝になりまた妻がお金の話を持ち出したので男は「これでツケと家賃を払え」と盗んできた金を渡す。
「どうしたのこれ」と妻が怪しむが「友達に借りた」とごまかした。
「でもねボスに…」と妻が言いかけると男は「ボスの事は二度と口にするな」と遮る。
そろそろボスの死体が発見されている頃だろう。指紋も残してしまったし
もしかしたらもう警察が俺を追い始めてるかもしれない…。
男は居ても立ってもいられず妻に「ここをでてどこかよそへ行こう」と説得する。
全く意味の分からない妻だったが従順なので言われた通りに手近な物を鞄に詰めた。
刑事が自分を張ってるに違いないと思い込む男は妻に先に駅へ行き、
××行の列車の×両目に乗って待っててくれ、俺も必ず行くからと言って妻を送り出した。

136 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/06(月) 15:12:22
自分のアパートの周りにいる人がすべて刑事に見えてしまう男は異常に怯え、
尋ねてきた人を思わず殺してしまった。
もうダメだ。捕まったら絞首刑だ。こうなったら逃げ延びて妻と会うんだ。
男は駅へと向かうがその最中も何人か警察と勘違いして殺す。
最後に殺したのが巡査で、もう駅は目の前という所だった。
巡査は死ぬ前に拳銃で男を撃つ。
妻と会う約束をしていた電車はホームを出ようとしていた。
それに飛び乗り約束の車両に瀕死の状態で向かう男。
その車両に妻はちゃんとおり「来ないかと思った」と笑顔をみせた。
今や虫の息の男は座席に倒れ込んだ時に、妻が何気なく開けた鞄の中に札束が入っているのを見た。
自分はこんなに金を渡していない。これはどうしたんだと聞くと
「あなたがボスにお金を借りるのをためらってたから思い切って昨日、私が借りに言ったの。
 今日の朝にその事を話そうと思ったんだけどあなた、二度とボスの話はするなって言ったから…」。

137 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/06(月) 15:15:32
これで終わりです。
すみません引っ張ったみたいで…。つまらなかったら更にすみません。
あちなみに男がなぜ自分が首になると思っていたかというと
書き忘れましたが物語の冒頭でそれらしきことを上司(ボスではない)に匂わされるんですね。
要約下手で申し訳ない。本読んだ方が面白いかもorz

 

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