母親の愛も貧しさには負ける

179 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/24(金) 20:57:16
昔夕方に放送されていたアニメで、
宮城まり子がナレーション兼声優を務めていた番組があった。
そのひとつ。
西洋のどこかで、貧しい夫婦(もしくはシングルマザーだったかも知れない)に赤ん坊がいて、
ある夜魔女にさらわれる。
母親は半狂乱になって子供を捜し訊ねる。
行く先々に魔女の手先がいて、情報と引き換えに、服を奪われ、髪を奪われ、齢をとらされ、
目も見えなくさせられ、ようやく子供の居場所を突き止める。
魔女は悲惨な有様になっている母親に、この先貧しい家で育つ
赤ん坊の悲惨な未来を見せて、これでも子供を取り返したいか?と問う。
母親は諦めて帰途に着く。母親は元に戻るが、帰ってみると子供はベッドで死んでいる。
母親の愛も貧しさには負けるというお話。
この番組はこの手の酷い話が多かった。

185 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/24(金) 22:04:15
>>179
そのアニメは見てないけど、原作は読んだ事ある。

日本人にはイマイチ理解しにくいんだけど、キリスト教では
「地上で長々生きるより、天国にいける事が一番の幸せ。」みたいなのがあるんだって。
まあ、子供を幼くして亡くした母親に「それが一番その子に良かったんだよ」って
諦めさせる為の救いなんじゃないかな。
似たような発想から、

「子供が屋根裏にあったキリストの像に『お腹すいてるの?』って話しかけてパンを持っていった。
すると磔刑像のキリストが降りてきて子供のパンを食べた。
子供からその話を聞いた神父がぜひそれを見たいと思って鍵穴からのぞくと、
キリストが『今度は私がお前にご馳走しよう』と話しているのが聞こえた。
不思議な事だと思っているとその子は次の日死んでしまった。
(天国でキリストにご馳走してもらった)」

ってのもあって、子供心に「キリストにうっかり親切にするもんじゃないな」と思ったよ。
これは「穢れなき悪戯」って映画になってる。


186 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/24(金) 23:49:15
キリストの饗応ってきっとぶどう酒とパンだろ?
そんな程度のモンのために死にたくねえなw

206 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/25(土) 04:33:26
>>185
遅レスで申し訳ないけど、ギリシア神話にも同じような話があるよ。

二頭立ての戦車で決まった日にヘーラー神殿にお参りする母親がいた。
ある日馬が死んでしまって戦車が出せない。
そこで母親の二人の息子が馬代わりに戦車をひいてやってお参りをさせた。
喜んだ母親は、ヘーラー女神に「息子に最高のご褒美をおさずけください」と願った。
ヘーラーはその願いをかなえた。
その日の晩、息子たちは二人とも眠っているうちに安らかに死んだ。

老いの苦痛を受けぬまま、若く美しい顔かたちを保ったままで(外傷なくして、の意も含む)
天上界に招かれるこそ、親孝行にふさわしい褒章と考えられたらしい。


220 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/25(土) 10:34:27
>>179
ウパウパウキャキャかなw
宮城まり子の声優っぷりがよかった。