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312 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 23:24:41
阿刀田高の「おとこ坂おんな坂」より「あやかしの町」

主人公は妻に先立たれた初老の男性。
友人に会うべく京都を訪れるが、その前に妻との思い出の寺を訪れる。
思えばひどく恐がりな妻だった。
幽霊やお化けの話が大嫌いで、息子が「僕が旅先で死んだら会いに行くよ」と言った時も
「恐いから絶対来ないで!」なんて言ってたなあと死んだ妻を懐かしく思い出す。
再会した旧友と飲みながら「幽霊なんてのは気のせいだ。」などと主人公が話していると、
それを聞いていたらしい隣の席の男が
「私もそう思っていたが見てしまったら仕方ない。理屈ではない。」と言って立ち去る。
あっけに取られて旧友と顔を見合す主人公。
その後、ホテルに帰った主人公は酒場での会話が妙に気になって仕方ない。
何気なく窓のカーテンを開けると中庭に人が立って歩き去って行くのが見える。
それはよく見ると自分の息子。しかしここにいるはずがない、あいつは今NYにいるはず…。
主人公の脳裏に見知らぬ男の言葉が蘇る、「見てしまったら仕方ない。理屈ではない。」
ともかく追いかけなければ、と主人公が立ち上がった瞬間に机の上の携帯が緊急を知らせるように鳴り出した。

オチはある程度わかってましたがこれが連載されたのは毎日新聞の日曜版の別冊。
一ヶ月一話で一年間連載されてましたがこれ以外は割とほのぼのテイストの作品ばかりだったので、
よりにもよって最終回がコレかと朝からちょっと欝でした。

 

おとこ坂おんな坂 (新潮文庫)
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