ホーム » 小説 » 小説/か行 » 昨日公園(朱川湊人)

266 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/14(金) 08:41:43
「昨日公園」という短編が後味悪かった

主人公Aと友人Bは公園で遊ぶ。公園からの帰りにBはタクシーに轢かれて死んだ。
その報せを聞いたAは父と共に事故現場を見に行く。うっすらと地面には血の跡が。
Aは死を認めたくなくて葬式に行かずにぶらぶらし、最後にBと会った公園に行くと
そこには死んだはずのBがいた。時間が巻き戻り最後に遊んだ瞬間に戻ったのだった。

Bを死なさないために家まで送っていくA。
無事にBは帰宅でき、これで未来が変わったと喜ぶのも束の間、
帰宅してからお使いを頼まれたBが大型車に轢かれて死んだと聞く。
父と事故現場を見に行くと、道路は一面血にまみれていた。

また同じルートを辿り過去に戻ったAは、今度こそBを助けようとする。
家まで送り、お使いにもけして行くなと説得した。
だがその夜、Bの家で火事が起きてBは焼死した。

また過去に戻ったAはBに、Bが死んでしまう未来から
何度も戻ってきている事を告げて、火事にも用心するよう言う。
何度も友人の死に遭遇して憔悴しきったAの顔を見てBはそれを信じる。
だがその夜、Bの家でガス漏れが起きてBと弟妹が亡くなった。

また過去に戻るA。助けようとすればするほど酷い事になると絶望する。
AはBに一番大切なものはなにかと聞く。
Bは自分は長男だから弟妹が大切だと答えた。
Aはいつものように公園でBと別れた。
その夜、Bがタクシーに轢かれて亡くなったと聞かされた。
Aはもう過去には戻らなかった。

大人になったAは公園で遊んでいた息子が憔悴しきった顔で現れるのを見る。
いつもはAの喫煙を妻といっしょに注意する息子がなにも言わず、ただ泣きそうな顔を見せただけだった。
Aはこれから自分になにか酷い事が起き、息子はそれを変えようとさかのぼってきたのだろうと察し
「もうお父さんの為に無理をしなくてもいいよ」と微笑みかけた。


267 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/14(金) 11:14:48
>266
か、哀しいけど、優しさに溢れたいい話じゃないか

268 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/14(金) 11:46:11
>232
何かちょっと「ごんぎつね」みたいなシチュエーションだ…

 

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