ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その45 » あなたは生きている(三原ミツカズ)

775 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/23(日) 03:15:14
>>752
三原ミツカズだと同じ短編集の一番最後に載ってた話が後味悪かった。

主人公の少年は同世代の少年少女と施設内で暮らしている
毎日白衣の人々に検査をされ、逆らった者はどこかに連れて行かれる
少年は、自分たちはクローンで本体の予備内臓として生きているだけではないかと察し始める。
死ぬ価値はあっても生きる意味はないのではないかと。

少年は施設外の孤児院に行かされ、レポートを書くよう命じられた。
そこの子供たちは施設の人々とは違い明るく活気がある。
施設内では錠剤とゼリーしか食べれなかったが、そこでは様々な食事が出る。
自分とは違う真っ当な人間だからと少年は苦々しく思う。
子供たちは貰い手がつくまで無名のままだが、1人の少女にだけリーカという名があった。
アラビア語で売春婦という意味で、月に一度雑貨を運びに来る男が名づけ親。
知能は高いが意地の悪い施設の少年たちと違い、
孤児院の子供たちは天真爛漫だがあまり知能が高くない。
リーカは意味もわからないまま、名づけ親の男に笑顔で犯され続けてきたのだった。
それに気付き少年は止めに入り、男と乱闘の末リーカを守った。
その時に流れ出た血を見てリーカは「私たちの血と色が違う」と驚く。
クローンは区別をつけるためにヘモグロビンの色が変えられている。
しかしリーカは血の色が違っても同じように生きてる事に変わりはないと少年を抱きしめた。

引き取り手が現れたからと連れて行かれるリーカ。引きとめようとして少年は怪我を負い倒れた。
少年から流れる赤い血を見て男たちは驚く「なんでクローン畑に人間がいるんだ」と。
少年がいたのは優秀な人間を育成するための施設みたいなもので、少年はクローンではなかった。
リーカたち孤児院で暮らす子供たちこそがクローンで、
引き取られるというのは内臓を消費するために出荷する=殺すという事。
施設に戻された少年は目覚めて全てを悟り、もうこの世にいないリーカを思って号泣した

施設内でも野菜ぐらい食わせろよ……

 

集積回路のヒマワリ (FC gold)
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