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361 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/05(金) 01:26:30
ここで前話題になった有栖川有栖を読んでみた。
短編集「絶叫城殺人事件」の黒鳥亭の話が後味悪かった。

大学時代の友人に相談を持ちかけられる有栖川と火村。
友人の相続した家(元別荘)は殺人事件があった物件で、犯人は自殺したと思われていた。
しかし、その犯人は実は生きていて、つい先日、友人宅の井戸で死体となって発見された。
致命傷になったのは頭部の傷。石で打ったらしい。
犯人はどこか別の場所で襲われ、井戸に投げ込まれたものと考えられていたが、
友人とその娘の様子を見ていた火村が、ある推理を思いつき、有栖川に披露する。
友人の留守中、犯人が井戸に落ちた音を聞いた娘が、
井戸に石を落とし、水かさを増やせば何が落ちたか分かるのではと思い、石を落としたのではないか。
証拠はない。しかし、そんなことを娘に聞けるわけがない。
火村の話を聞き、絶句する有栖川と、娘を寝かしつけようとする友人と、無邪気に笑う娘の描写で終わり。
娘はまだ小さいけど、成長したら絶対真実に気付くだろうし、気付いたら絶対自分を責める。
友人も、そのことを娘にどう伝えれば良いか苦脳するだろうし、
相談を受けるという形で真実を知ってしまった有栖川と火村も後味悪かろうし。

 

絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
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