ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その47 » 蟲師/第32話「雷の袂」(漆原友紀)

118 名前:既出かな?「蟲師」より、「雷の袂」1  投稿日:2006/05/17(水) 21:55:56
頻繁に雷が落ちるという木を調べに、ある家に立ち寄った「蟲師」のギンコ。
だが木には雷を呼び寄せるような「蟲」はおらず、ギンコは家の者に蟲が寄生しているのではと考える。
果たして、その家の子供・レキがその蟲をヘソに宿していた。その蟲は招雷子(しょうらいし)と呼ばれており、
その幼生が雷とともに地上に落ちて木の窪みや、
人間が近くにいればそのヘソにもぐりこむことがあるのだ。寄生されて体に変調があるわけではないが、
蟲は雷を食って成長するため、雷を呼び、宿主になった人間は雷に打たれやすくなってしまう。
即死はしないが、頻繁に打たれるとさすがに保たない。レキもすでに幾度か雷に打たれている。

へその緒を煎じて飲めば虫下しになるのだが、
レキの母・シノ(本来はひらがな名だが、読みにくいのでカタカナで)は表情のない顔で「どこにやったかしら…」
シノの夫は妻にヘソの緒を探すよう叱咤するが、レキはこのままでいい、と席を立ってしまう。

シノはレキの実の母親なのだが、意に沿わない結婚をしたためレキを愛せないでいた。
レキが蟲に寄生された落雷も、雷雨の中、泣き叫ぶレキを躾のためと木に縛り付けていた時の出来事だった。
それ以来、レキはその木に登って自分から雷に打たれるような行動をするようになった。
ギンコはやめるようにレキを諭すが、
レキは「両親とも真直ぐ自分を見ない。真直ぐ向かってくるのは雷だけ」という。

一方、シノはへその緒を捨ててしまったかもしれないという。
そしてレキはわざと木に登って雷を呼び、子を愛せない母を罰しているのだとギンコに語る。
それでもやはり、シノはどうやって子を愛していいのかわからない、と呟く。


119 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/17(水) 21:56:38
木の周りを見回ってみたギンコはあることに気付いた。
木は、雷が落ちても他に害が及びにくく、且つ家人に気付いてもらいやすい場所なのだ。
そう考えた事はないか、とギンコはシノに問う。ギンコを疎ましく思ったのか、雷雲が近づいてもレキが戻らなない。
広い場所で独りで雷を呼ぶつもりなのだろう、とギンコは察し、シノに行ってレキを
止めるように促す。止められるのは母親しかいないのだ、と。

村はずれの野原に立ち尽くすレキに呼びかけるシノ。
ギンコは「もっとしっかり、生きて欲しいと呼びかけろ」とシノに言うのだが、
シノの答えは「どうしてもそう思えない」。そして、彼女はレキを抱きしめた。
お母さん、とレキが呼びかけようとしたときシノの口から出た事言葉は
「なら、一緒に死のうか」。今度は子を愛する母に生まれてきてあげるから―
レキは母を突き飛ばして駆け出した。彼を追って雷が落ちた。

「あんたを守ったんだ。…それでも、まだ?」ギンコの問いに、わからないとシノは答えた。
気を失っていたレキの体から羽化した招雷子が抜け出し、空へ登っていった。
その後、レキは親戚の家に預けられた。

ラストでないはずのへその緒をレキが持っていたし、それなりにシノにも
愛情があるんだと思うけど…そしてどういう経緯でこんな嫁貰う事になったのか
判らないけど、普通そうな旦那さんカワイソス。でも離縁するより子供を出すのか…

 

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