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829 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/29(月) 09:43:02
昔読んだ児童書から。
タイトルも作者も忘れました。

主人公は一人っ子の少年。
両親が養子を迎えることを決め、少年に妹ができることになる。
妹になる子に会うために施設に行き、母親に「どの子が僕の妹になるの?」と聞くと
母親が施設の窓から一人の少女を指差してこう言う。
「あれ。あの子でいいでしょ?」
まるで犬猫を選ぶような言い方に嫌な気持ちになった少年だが、
妹になるその少女はとても可愛い子で何だか嬉しくなる。

そうして少年はサチという名のその少女と一緒に暮らすことになった。
慣れないながらもサチを可愛がり、友達との遊びにも一緒に連れて行ってやる少年。
そんな少年にサチも懐き、少年にお兄ちゃんとしての自覚が芽生えつつあった。
しかし両親はサチを厳しくしつけたため(おねしょしたら廊下に立たせるとか)
サチは段々と暗い顔をするようになる。
可哀そうだと少年が訴えるものの、しつけだと言って取り合わない。
その後も厳しいしつけは続いてとうとうサチは耐えられなくなり、
家を飛び出して施設に帰ってしまう。
正式に養子縁組する前だし、あんな手のかかる子いらないと両親は別に気にもしない様子。
しかも少年に向かって母親が、
「ねーまた他の子もらいに行く?」
あまりの言葉に家を飛び出した少年はサチがいるだろう施設の方角を見ながら思う。
(サチ、名前の通りに幸せにおなり。)
そして自分の家の方角を見ながらこう思った。
(サチにひどいことをしたこの家の連中はみんな不幸になれ。)


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