キジも鳴かずば
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549 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 18:17:00
- 俺が知ってる昔話で後味悪かったのは、
 ある村の裕福な庄屋の家で小豆がわずかだが盗まれた。
 犯人は近くに住んでる村一番の貧乏な男に違いないと思って、早速男の家を訪ねる。家には男の子供がいたので、庄屋は裏を取る為 
 その子供に昨日の晩に何を食べたか聞いてみると「赤いまんま(ご飯)食べた」という。
 貧乏な男がそんなものを与えられるはずが無く、
 間違いなく自分の家から盗んだものを食べさせたに違いないと庄屋は確信する。しばらくして畑仕事から戻ってきた男を、庄屋は襟首掴んで表に引きずりだし 
 「私の家から小豆を盗んだろう!」と糾弾する。
 しかし身に覚えの無い男は、当然何のことか分からず否定。
 庄屋は「とぼけても無駄だ。お前の子供が赤いまんま食うたといったぞ!
 貧乏なお前がそんなもの持ってるはずが無いだろう!」と尚も詰め寄る。そのうち近くの村人も騒ぎを聞きつけて集まってくるも、 
 空気は貧乏な男を疑ったものになっていき、誰も男を弁護してくれない。
 進退窮まって、半分狂ったようになった男は子供をつれてきて
 あっと言う間に持っていた鎌で子供のお腹を裂いてしまう。子供のお腹から出てきたのは、赤がえる。食べるものも無かったので子供は飢えを癒す為に、 
 赤がえるを食べそれを「赤いまんま」と言ったのだった。「許してくれ!」と泣き伏す庄屋と、気まずそうにする男に疑いを向けていた村人達。 
 男は鎌をもったまま、呆然と立ち尽くしているだけだった。
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551 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 18:33:17
- >>549 
 昔の村社会は陰惨な話が多いね。
 これ、もう子供殺した男は発狂するか、村人全員殺すしかないよね…
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553 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 19:20:39
- >>549 
 あれ?「赤いまんま」って色んなバージョンがあるのかな。
 日本昔話でもアニメになってた別バージョンの「赤いまんま」では、
 病気にかかってしまった娘のために、貧しい男は小豆をほんの少しばかり盗む。
 それを使って作った赤飯を食べた娘はすっかり元気になり、鞠をついて表で遊ぶ。
 「赤いまんま食べた♪なんとかかんとか…♪(歌詞うろ覚え)」という娘の歌声を聞きつけた
 庄屋はカンカンになって父親を捕らえ、生きたまま人柱か何かにしてしまう。(生き埋めだったか?)
 娘のためを思って小豆を盗んだ父親は、娘の無邪気な歌声で殺されてしまった…
 という最後だった。
 どのみち後味わるい。
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554 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 19:33:25
- >>549 
 「キジも鳴かねば撃たれまい」ってセリフのやつだね。
 ストーリーは>>553で、娘は父に絶対に赤まんま食べた事を言っちゃいけないって言われてたのに、
 嬉しくってついつい歌ってしまう。
 で、父が人柱になって、それ以来娘は全くしゃべらなくなってしまった。
 村人達も、「ショックでおし(しゃべれない人)になってしまったんだろう…哀れな子だ」と同情をする。
 それから数年が経ち、成長した娘。
 相変わらず言葉は発さず、鞠つきをずっとしているだけ。そんなある日、キジが居たんだけど、飛び去る時に鳴いてしまったため、 
 狩人に見つかり、撃ち殺される。
 それを見ていた娘は一言、さみしそうに「キジも鳴かねば撃たれまいて」とつぶやく…。
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557 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 20:07:20
- >>555 
 アニメの内容はテレビ用に配慮したんじゃないかな
 アニメでは実際に豆を盗んだわけだし、子供の歌が証拠になってるし、
 子供の腹を割かず父親が罰を受ける方が自然…というか理性的で現代的っぽい
 腹を割くのは子供用アニメにキツイ
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558 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 20:51:03
- キジも鳴かずば~はこんな話もある 
村の集会で、村に大きな橋を架けることになった 
 そこは昔から水害の多い土地でもあり、その対策についても話し合いが続けられた
 結局「人柱を建ててはどうか」ということになる
 それでいこうという事になったものの、勿論誰も人柱などにはなりたくない
 お互いが牽制し合い、もめにもめて話し合いは膠着状態
 だがある男が嬉しそうに声をあげた
 「いい事を思いついた!
 人柱の『柱』にかけて、今縦縞模様の着物を着ているものが人柱になるってのはどうだ」
 皆が信じられないというような顔つきで男を見る
 辺りを見渡した男は、ある事に気がつき顔色を変えた
 縦縞模様の着物を着ている人間はこの場にただ一人しか居なかった
 そしてそのひとりとは、他ならぬ自分自身だったのだそれで男は自分が言い出したので引くに引けないのと 
 村人は渡りに船ってんで結局人柱に
 男には当時小さな娘が居て、後は>>554と同じこの話を読んだとき、何か男が意見した後の雰囲気が手に取るように想像できた 
 現実で言えば何かの仕事を複数人でやるとき
 皆面倒なことは心中避けたがってて
 その場の雰囲気で面倒臭い仕事押し付ける/られた、みたいな
 まあ誰かがやらんといかん事ではあるけど
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559 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/24(土) 22:45:02
- 人柱とかって昔の人は信じてやってたみたいだけど 
 現代ではそれで雨が降ったり災害が納まったりしないのが
 わかってるから、なんか後味悪い




