笑う大天使(川原泉)

930 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/01(土) 22:43:55
川原泉のマンガ「笑う大天使」。
お嬢様学校で猫をかぶる3人娘の話。連載はかなり前に終わってる。
映画化されたせいか雑誌に特別編が載っていた。

ダミアンという真っ黒な野良犬。
お嬢様学校の近くを縄張りとして君臨している。
前に立つだけで彼女たちは恐怖におびえ、そしてお弁当の残りを彼へと差し出すのである。
残りといってもお嬢様のお弁当なのでずいぶんと豪勢。

ある日ダミアンは懐かしい匂いをかぐ。
それは昔、他のお嬢様とは違うちょっと変わった3人娘の匂い。
彼女たちだけは彼を恐れることはなかった。
その主人公たちが同窓会に出席するために母校にやってきたのだ。
しかし主人公たちの顔はババアになっていた。
時の流れに驚くダミアン。

主人公たちも久しぶりにダミアンをみてまだ生きていたのかと驚く。
あれから20年たっているのでダミアンは人間の年齢に換算して108歳、おじいちゃんなのである。
それなのにダミアンは自分は昔のように若いと思っている。
年老いた彼をもう誰も恐れたりはしていない。
彼女たちがお弁当の残りを分けてくれるのは彼を恐れたからではなく、
よぼよぼの彼がかわいそうだったから。

真実を知り呆然としたダミアンはかつてのファンとしては後味悪かった。
昔のままでいて欲しかった。


931 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/01(土) 23:36:32
>>930
エピソードだけ読むとなんとなくいい話っぽくも思える。
(なんとなく、ビックコミックとかに載ってそうな雰囲気)

933 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/01(土) 23:42:33
>>930
フラッシュで有名な、クドリャフカの話を私が最初に知ったのも、川原泉の漫画だった。
(クドリャフカ=生物として初めて宇宙に行ったソ連の犬、宇宙船の中で死亡)
ときどきそうやってズンと心に重しが来る話描くよね。

937 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/02(日) 02:40:41
>>930
それ後味悪かった。ダミアン好きだったし。
最初は連載終了時から作中で何年たったかわからないまま
ダミアンを紹介したから、そこまで老いているとは思わなかったし、
主人公達が老けている様子は絵では書かれなかったし。
(顔の輪郭の中は真っ白で、口調も高校生のころと変わってない)

 

Melody (メロディ) 2006年 08月号 [雑誌]
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笑う大天使(ミカエル) (1) (花とゆめCOMICS)(全3巻)(本編)
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