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309 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/08(土) 02:18:21
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小泉八雲の「きみ子」

御一新で没落した高貴な家の娘、父も亡くなり、母と妹を養うために芸者になる。
美貌も芸も一流で、男たちの垂涎の的になる。
しかし、彼女はうまくかわし、益々男たちを虜にしていく。

そんな彼女が身請けされた、彼女に恋焦がれ自殺まで図った男に、
男は爵位のある家の跡取り息子で、彼女との結婚を望んでいた。
彼の両親も、彼女を気に入り「嫁」とすることを認めている。

しかし、彼女は婚礼を何度も延ばした。
ある日、彼女は彼に、
私のようなもの(芸者)が、あなたと結婚する資格などありません、
いつか、あなたは目がさめ、
あなたに、この家にふさわしい奥様を迎えお子様が出来るでしょう。
そのとき、お子様を拝見に参ります、と言う。
そして、彼女は忽然と消えた。
懸賞金をかけたり、一生懸命探したが、結局彼女を見つけることは出来なかった。


310 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/08(土) 02:19:32
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年月が流れ、
彼は、妻を娶り、子供も出来る。

ある日、尼僧が施し物を求めるように門前に立つ。
尼僧のところに近寄る子供、子供に言伝する尼僧。

「お父様、この世で二度とお目にかかれぬ者が、お坊ちゃまを拝見して心からよろこんでおります」
と、尼僧の言伝を父に話すと、父は目をうるます。

男からも愛され、男の両親からも愛され、知性も教養もある彼女、
十分に嫁になれると思うが、
「芸者」っていうのがそんなに「枷」になるのかなぁ~…ってモヤモヤ….。
(山県有朋の奥さんだって芸者さんだし…)


314 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/08(土) 03:05:17
その時代の「女の教養」を身に付けてる人だったからこそ、
「爵位を持つ家は血統が大事」「そこに花柳出身の血を混ぜたら駄目だから
ここは身を引くべき」って考え方をしたんだろね。
子供が生まれたらその顔を見に来ますっていうのは、そういうことだと思う。

現代に生まれてたらそういう判断はしなかったと思うよ。


315 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/08(土) 08:39:43
>>314
でも元々女は高貴な生まれなんだよね?

327 名前:本当にあった怖い名無し  投稿日:2006/07/08(土) 18:47:17
芸妓と遊女は違う。芸は売っても身体は売らないのが芸妓の誇り。
実際は泣く泣く売る場合も多かったらしいが。

 

小泉八雲集 (新潮文庫)
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