ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その50 » I was born(吉野弘)

487 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/11(火) 23:47:15
高校のときの教科書に載ってた。タイトル作者名共に失念orz
筆者自身が中学生の時の話。
ある夏の暑い日、男の子と父親が一本道を一緒にあるいていた。
向こうから白いワンピースを着た妊婦が歩いてくる。
男の子は英語を勉強していて、彼女を見てある事に気付いた。
妊婦が通り過ぎたあと男の子は父親に言う。
「お父さん!やっぱり I was born なんだね」
「なにがだい?」父が聞く。
「受け身形だよ!生まれる、のではなく生まれさせられるんだ!」
その言葉を聞き、少し悲しそうに父は語りはじめた。
昔、友人に卵を産む直前のかげろうを顕微鏡で見せて貰ったことがある。
透き通ってほっそりした身体に、
口元近くまでたくさんの白い卵を宿したかげろう。
雌のかげろうは産卵すると同時に死ぬ。
父はそれを見て驚くと同時に切なくなる。
亡き妻の最期の姿に似ていたからだった。
「病弱だったお前の母さんは、お前を生んだ後に息を引き取ったんだよ」

――ほっそりとした母の、喉元にまでつかえた僕の白い…

と言うところで終わり。
釈然としないと言うか、まぁそれがいいのかもしれないけど、
独特の後味の悪さだったなぁ、あれ。
記憶が曖昧なんで間違えてたらゴメソ


488 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/11(火) 23:55:38
>>487
あー、それ教科書で見たわ。ナツカシス。
悲しいが綺麗な話だなと思った。

489 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/11(火) 23:57:35
>>487
覚えてる。話というか詩だよ。吉野弘っていう作家の書いた。
タイトルは、そのままずばり「I was born」
ちなみにラストは
ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいでいた白い僕の肉体

492 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/12(水) 00:41:50
>>486
自分もナツカシスと思ったからぐぐったら全文があった。
ttp://ym212152646.fc2web.com/poem-h.y.html
色々考えさせられるね。作者は自分が命を奪ったと思ったのだろうか…。それとも…

 

吉野弘詩集 (ハルキ文庫)
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