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779 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/17(月) 06:50:22
山田詠美の「風葬の教室」

両親の転勤で見知らぬ土地の小学校へ転校してきた主人公の少女。
少女は聡明で純粋で美しかったが、それゆえに男の先生にひいきされ
クラスメイトたちから嫉妬され憎まれる。
また女の先生は、他のクラスメイトたちが、
「その子を私たちは嫌いなんだからほめると先生も同罪よ」と感じている雰囲気を
敏感に察知して、特に悪いこともしていない少女をクラスメイトの前でひどく叱り付ける。
女の先生から少女を嫌うことを半ば公認されたクラスメイトたちはますます図にのっていく。
少女は完全に無視され、血の付いた生理用品を机の上に置かれるなど陰湿ないじめにあう。
少女はどうしてわたしはこんなに憎まれるのだろうと考えるがわからない。
クラスに打ち解けられない自分と将来に絶望して自殺まで考える。

そんな暗いある日、理科の授業で男の先生が脱線して
「自分の血を吸っている蚊を満腹になるまでほうっておいて、
そして満腹で腹が重くて飛べないところを叩き潰すんだ。
すると普通につぶすより何倍も気持ちがいい」と言う。
その言葉にひらめきを受けた少女。
今まで自分を理不尽な理由でいじめてきたクラスメイトたちを血を吸った蚊に見立てる。
少女は今まで口にしたこともないような汚い言葉でどんどんクラスメイトたちに反撃していく。
さらに男の先生に気に入られようとわざと媚を売ったりしはじめる。
しかしクラスメイトたちとは今後も打ち解けることはない。
純粋だった少女はもうどこにもいなくて、
他人を軽蔑することでしか自分を保てない人間になってしまったのだ。

この話、少女が反撃するところで正直スカっとするんだけど、
それでもそのように変わってしまった少女や、クラスでのその将来を考えると
やっぱり暗い気分になる。


780 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/17(月) 09:27:54
>>779
懐かしい。
彼女が見下してるのは自分をいじめるやつらだけだし
(体育教師も少し下に見てる感じだったが)クラスメイトの
男の子との奇妙な交流もあるのでそんなに人格が変ったようには
みえなかったな。
いじめられる前から大人びた子だったけど、終盤になるにつれ
悟りを開いたみたいにいじめを受け流すのがかっこよかった。

 

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)
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