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935 名前:長く孤独な誘拐 1/2 投稿日:2006/08/05(土) 10:44:10
貫井徳郎の中編「長く孤独な誘拐」

主人公Aはある日子供を誘拐される。
犯人の要求はお金ではなく、犯人の指定した子供を誘拐すること。
自分の子供のために犯人の言うとおりにするA夫婦。

Aに子供を誘拐された家Bは警察に通報する。
要求額は8千万。その大半はBの父親から出た。

実はB夫婦の子供が誘拐されるのはこれで二度目。
最初のときは子供は殺されて帰ってこなかった。
そして今回誘拐された子供は実子ではなく養子である。
Bの子供を誘拐したA夫婦はBの子供が養子のためあまり可愛がられていなかったことを知る。
不憫に思いつい優しくし、おもちゃを買い与えてしまうA夫婦。

身代金の受け渡しの時、Bのまわりにはもちろん警察が張っている。
Aは警察がいる、取引は中止だとBに告げる。
実は犯人からAに与えられた支持は身代金を受け取らないということだったのだ。
これですべてが終わった、自分の子供は帰ってくるはずだ、
あとはBの子供を解放してやればいいと思っていたAは隠れ家の前で何者かに襲われる。
必死の思いで抵抗し、襲撃者の顔を見るとそれは自分の会社の支店長だった。


936 名前:長く孤独な誘拐 2/2 投稿日:2006/08/05(土) 10:45:08
そのとき一人の刑事があらわれてAを助ける。
刑事は最初はAも誘拐犯の仲間だと思うが、事情を話すと納得し説明してくれる。
これはB夫婦とBの妻の兄である支店長の狂言誘拐だったのだと。
お金に困っていた三人は以前自分の子供が誘拐されたことにヒントを得て狂言誘拐を思いつく。
誘拐に失敗した犯人が子供を殺したことにして、
自分たちは子供にかけていた保険金を手に入れるというシナリオだった。
A夫婦ももちろん殺す気でいただろうと。

自分の子供はどこにいるんだと聞くAに支店長はとっくに殺したと言う。
勇気づけのためにB夫婦に殺させたと。
Aは支店長を殴り、どうして自分を選んだのかと尋ねる。
支店長は自分の部下のなかでお前が一番有能だったからだと答える。

Aは妻子のために一生懸命働いてきた、それが原因で子供は殺されてしまった。
ならば自分は今まで何のために働いてきたのだと
どうしようもない絶望感に襲われ頭を壁に打ちつけるA。

刑事はA夫婦も誘拐犯として逮捕する。

連行されるとき、隠れ家から救出されていたBの子供が
「おじさん、おもちゃありがとう」とちぎれんばかりに手を振っていた。


941 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/05(土) 16:29:09
>>935-936
これたまらんな……
Bの子供が手を振るラストのせいで余計救われなく感じる

942 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/05(土) 16:54:42
>935-936
(‘A`)ウボァー
B夫婦と支店長死ね!

 

光と影の誘惑 (創元推理文庫)
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