ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 追われる男(阿刀田高)

632 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 10:57:43
阿刀田高の短編「追われる男」

郊外に住む家族持ちの中年のおっさんが主人公。所謂うだつの上がらないタイプ。
狭い家に年子の兄妹がいて「もっと広い家に引っ越したい」言われてるが
なかなかローンの目処が立たなく悩んでいた。

ある晩、駅から家までとぼとぼ歩いていると、一台の車が子供を撥ねたのを目撃する。
子供は即死っぽい。運転していたのは主人公がローンを申し込んでいる地銀支店長だった。
酒臭い車内で「子供が悪い。ローンをどうにかしてやるから黙っててくれ」言われとりあえず黙る主人公。

それから数日後のまたある晩、主人公は自分の後を付けてくる男を感じる。
自分が走ると男も走る。
「支店長が俺の口を塞ごうと殺し屋をさしむけた」と焦っていたところに
酔っぱらい学生の集団が通りかかり、無事家に走り込む。
主人公は心を決め、翌日すべてを警察に打ち明ける。

支店長は逮捕された。広い家ももう一生ダメになってしまったが、これでよかったんだ…と
駅前の行きつけの果物屋で家族に土産でも買おうとすると、果物屋のおやじさんが
「そういえば昨日、お宅の三件隣のお家を探してる方がいてね、ちょうどお宅が帰るとこをみかけたから
「あの人に付いて行けばいい」って教えてあげたんだが無事に付いたかなあ」。end

 

壜詰の恋 (講談社文庫)
壜詰の恋 (講談社文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...