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806 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/11(月) 23:38:50
小川未明の「大きなかに」という童話が後味わるいです。

おじいさんが海岸の村に出かけたまま夜になっても帰らない。
家族たちは「泊まってくるのだろう」と思い別に心配もしないのだが、
太郎(孫)だけは「きつねにつれられていってしまったのでは」と心配し、起きて待っている。

しかしいつのまにか眠ってしまった太郎は、おじいさんが海鳥に乗って帰ってきた夢を見て夜中に目を覚ます。
戸を開けて外を見ると、野原にろうそくの火が何百本も立ててあるのが見える。
太郎はきつねの嫁入りのはなしを思い出してますますおじいさんを心配する。

明け方、おじいさんが大きなかにを背負って帰ってきた。
聞くと、帰り道で雪の上で火をたいて宴会をしている人たちに会い、
そこで酒を飲んでかにをもらってきたのだという。
太郎がろうそくがついていなかったか聞くと、ろうそくは知らないが雪道は思ったより明るかった、という。

次の日、もらったかにを食べてみようと殻をひらくと、中には肉が入っておらずからっぽだった。
「こんなかにがいるものなのか」と思った太郎とお父さんはおじいさんが行った海辺の村へ行って聞いてみると、
そんな大きなかにはいないし雪の上で火を焚いていたのを見たという人もいない。

その後春が来て、なぜかおじいさんは体が弱くなってしまった。
太郎は野原にはえたつくしを見て、あの夜に見たろうそくの火を思い出す…っていう話。


812 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 00:45:41
>>806
未明は後味悪いというより、訳が分からずなんとも不気味。
大きなかにもだし、金の輪とかも。一応紹介。

「金の輪」
病気の太郎が、ようやく外へ出られるまでになるが、
3月、陽気のいい午後なので近所の友達は皆遠出しているらしい。
誰もいない往来を独り歩いていると、二つのきれいな金の輪を回した少年が来る。
見知らぬ少年だが、太郎を見ると懐かしそうに微笑んで過ぎ去った。

あくる日も、きれいな音と共に輪を回しながら少年が来る。
昨日よりいっそう懐かしげに微笑んで、またそのまま行ってしまった。
知らぬ少年にもかかわらず、なんだか一番親しい友だちのようで、
明日こそ声を掛けて本当の友だちになろう、と太郎は思った。
やがて空は赤くなり日暮れ方に。太郎は母に二日も同じ時間に
金の輪の少年を見たことを話すが、母は信じない。

太郎は夢を見た。
少年と友達になり、輪を一つもらって往来をどこまでも走ってゆき、
二人で夕焼け空の中に入ってしまうのだ・・・
あくる日から太郎はまた熱を出し、そのまま七つで亡くなってしまった。

えも言われぬ不気味さ。だが本当に綺麗。


813 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 01:34:21
>812さん それ、「かぜの日に読む本」とかいうアンソロにあった気がする。

814 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/12(火) 01:39:55
小川未明って「赤いろうそくと人魚」の人で良かったっけ?

確か「死滅する村」っていうのもプロレタリアっぽくて後味悪かった気がする

 

小川未明童話集 (新潮文庫)
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