容疑者Xの献身(東野圭吾)

149 名前:3/1 投稿日:2007/06/16(土) 10:09:58
長文と要約下手注意。
結構前に読んだのでうろ覚えで悪いんだけど、東野圭吾の『容疑者Xの献身』

主人公は ずんぐりむっくりな体型の、女には縁は無いが天才で数学教師の石神。

彼の毎日の楽しみは、彼のアパートの隣の部屋に住む
元ホステスで母子家庭の母親、靖子が働く弁当屋で弁当を買う事。
靖子にほのかな恋心を抱いている石神。
ちゃんとした会話をした事も無く、顔をきちんと見る事も出来ないが、ただただひたすら毎朝同じ弁当を買う。

ある日、靖子の行方を調べぬいた極悪元夫が金をせびりに靖子のアパートに現れる。
話はこじれ、むかついた靖子の娘が花瓶か灰皿かで頭をカチ割り 靖子がコタツの紐で首を締めて殺してしまう。

隣の部屋で全てを聞いてしまった石神は親子を庇い、死体処理や何やら全てを自ら引き受け、一人で行ってあげる。

その死体が発見されて靖子のところに警察が来るようになる
事件の後石神は、毎日遠い電話ボックスまで行き靖子に電話をする。
警察との会話の受け答えや何か困った事はないか色々と質問、
そして自分の知識をフル活用しながら適切に指示、安心させて靖子を気遣う石神。
その適切な指示に従い、警察に疑われながらもその手から逃れる靖子達。

そんなある日、靖子の職場にホステス時代良くしてくれた客、イケメン小坂(仮名)が現れる。
お互い惹かれあっていく。

石神は靖子と小坂の関係を知る。

石神は相変わらず他人のふりをして毎朝弁当を買いにくる。毎日の日課の電話をかけ続けてくる。
助けてくれた感謝はあるが、ちょっとだけ欝陶しくなってくる靖子。
それになんとなく気付く石神。
石神は隣の部屋の会話が聞ける盗聴器購入。二人のデートのあとをこっそりとつけて、写真を撮る。

その写真を眺めながら、靖子への愛、そして裏切り行為への怨みを靖子宛ての手紙に綴る。


150 名前:3/2 投稿日:2007/06/16(土) 10:14:06
石神の大学時代の友人湯川は、石神に負けない天才。
石神のちょっとした変化からこの事件の犯人は石神ではないかと疑い調べていく。
そして全てを推理して確信、人は愛する人の為にそんな事まで出来るのか!と驚愕する。

湯川は友人として石神にそのことを告げる。

その日の夜、毎日の電話を靖子にかける石神。
『ポストに手紙を入れておきました。私の電話はこれで最後です。後の事はその3通の手紙を読みなさい』
とだけ言うと電話を切る。

手紙の中身は、一通目はあとをつけた時に撮った小坂との写真。
二通目には靖子への怨みを綴った狂ったストーカーみたいな文面の手紙。
三通目には、この三通目だけは読んだ後に必ず燃やす事。そして警察が来た時の為の細かい指示。
そして『小坂さんはいい人です。彼ならあなたを幸せにしてくれる筈。
事件の事は忘れ、彼と幸せになって下さい』という事が書かれていた。

次の日、石神は警察に出頭。この日の為に色々と考えていた、
俺はストーカーなのだ、全ては自分一人の犯行なのだと供述。
自宅からあの盗聴器や靖子の写真発見。
靖子もあの二通の手紙を警察に見せ、石神の手紙の指示通り
『誰かにストーカーされていたけど、隣の石神さんだったんですか?
 しかも元夫を殺した犯人ですって!?話した事も無い人なのに怖いわ~』みたいな事を話す。
そして石神は逮捕される事に

事件が落ち着いたからと小坂にプロポーズされる靖子。

そんな幸せ靖子のもとに湯川が現れ、事件の真実を教えてくれる。


151 名前:3/3 投稿日:2007/06/16(土) 10:17:32
湯川は話す。

石神はあの事件の日に考えた。この遺体をただ処理するだけでは、
遺体が見付かった時に靖子達の犯行とバレてしまう恐れがある。
確実に靖子達を守るため、次の日石神はホームレスを殺して巧妙に元夫に見せかけた。
そしてその日に親子二人にアリバイが出来るよう映画やカラオケに行く事を指示。
そのおかげで靖子達は警察に掴まらなかったのだ。
というか、見付かった遺体を殺した犯人は本当に靖子達ではなく、石神なのだから…。
愛する人を確実に守るために、石神は自らの手を汚したのだ。と…

それを聞いてしまった靖子は、しばらく悩んで出頭し警察に全てを話す。
それでも、あの女何おかしな事言ってやがるんだ?

シラを切り狂った男の演技を続ける石神の前に湯川が靖子を連れてくる。

『私のせいで…ごめんなさいごめんなさい。ここまで庇ってくれたのだからと悩んだけど、
私だけ幸せになんてどうしてもなれない』と泣く靖子を見て
しばらくは演技を続けていた石神も
『なんで…何故だ… ぅぉおおおおおおおー』と男泣き。

書き込みするの始めてだし、ほんと要約下手でごめん…

もうかなり石神に感情移入しちゃってさ、最後のところで
ここまでやったのになんでお前来ちゃうんだよ!!って、靖子に頭来た


152 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 10:32:57
>>151
うーん、切ないけど後味は悪くないな。

153 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 10:40:58
馬鹿っぷるって言葉が思い浮かんだ。

155 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 11:06:28
切ないな
しかし靖子空気嫁よ…

205 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/17(日) 03:52:38
>>149
『容疑者Xの献身』は読みはじめてすぐにオチがわかってしまう。
結構ありきたりな話で、期待して読んでみると後味悪い。
でも全部読んだ。

 

容疑者Xの献身 (文春文庫)
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