ホーム » 小説 » 小説/は行 » フロルヴィルとクールヴァル、または宿命(マルキ・ド・サド)

182 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 15:53:36
サドの「恋の罪」の中の一編(タイトル失念)。
ある中年の男が20歳近く年の離れた女と知り合う。
男は以前一度結婚したことがあったが、ふしだらな妻とその間に出来た馬鹿息子は過去それぞれ家出していた。
女は捨て子であったが、そこまでひどくない家(A家とする)の前に捨てられていたことが幸いしたのか、
信心深くそして美人だったため中年男はその女と再婚しようとする。
20歳近く年が離れているとはいえ女も結構な年齢、
裕福で優しい中年男との結婚は決して悪い話ではないはずだが、女は拒否する。
女に惚れこんでいる中年男は理由を詰問、女は自分の過去を語り始める。

①10代の頃ある男と付き合い子どもを産んだが、
 男はあっさり女と子どもを捨て、子どもとも引き離された。
②30代の時にかなり年下の男にレイプされそうになり、その男を刺し殺した。
③とある殺人事件の目撃者となりありのままを証言したところ、
 それまでは疑われていなかった女が捕まり死刑になった。

しかし、それらの話を聞いても中年男の気持ちは変わらず、結局2人は結婚。
楽しい新婚生活を送っているところに、過去に家出した馬鹿息子がいきなりの帰宅。
自分も改心したので懺悔話を聞いてほしい、そして母からの遺言もあると言う。
以下、息子の経験。
①女を孕ませたが、生まれた子どももろとも捨てた。
②子どもに会いたくなって探し回ったところ、その子どもは年上女をレイプしようとして殺されていた。
③今度は母親を探し会うことが出来たが、その後すぐ母親は殺人事件の犯人として死刑になった。
で、その際母親が残した遺言。
「あなた可愛さのあまり私はその後にこっそり産んだ娘を捨てた。そうあなたには妹がいる。
 これはお父さんも知らない。お父さんにもあなたには娘がいると伝えてほしい。
 そして娘を探してほしい。娘を捨てた家の名前はA。」
話を聞いた後、全てを悟った新妻は、中年男と馬鹿息子の前で銃で頭打ち抜いて終了。


186 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 16:43:56
>>182
サドって、そんな割と普通の小説も書いてたことに、びっくり。
他のサドの小説を知っていると、そのラストはむしろ、ほっとする。

187 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/16(土) 16:47:15
そういえばサドの語源はわかるけどマゾの語源はなんだろ?
と調べたらこれまた人名なんだね。
知らなかった。

>『毛皮を着たヴィーナス Venus im Pelz 』など自伝的な作品で、身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える
>嗜好を表現したオーストリアの作家ザッヘル=マゾッホの名前に由来してこう呼ばれる。

そしてサドもこの人もサドでマゾらしいw

 

短篇集 恋の罪 (岩波文庫)
短篇集 恋の罪 (岩波文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...