最後の一葉(O・ヘンリー)

257 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/18(月) 10:24:59
最後の一葉
病気で生きる気力をなくした娘さんが、窓の外に見える木を見ながら
「あの葉が全て散る頃には私も死んでしまうんだわ」と悲しんでいる。
嵐が吹き荒れた翌日、全て吹き飛んだと思われた木にはまだ葉が残っていた。
娘は生きる気力を取り戻す。
しかし、その葉は嵐の中彼女を思う掃除夫が壁に描いた絵だった。

って感じで娘が生きる気力を取り戻せるように掃除夫が壁に絵を描いた、
掃除夫に感動だ!ってノリで扱われてる。
でも作者は娘が「もうすぐ死んじゃう私かわいそうっっうえっっっw」
って陶酔してんのを皮肉ってんだと思う。

ずっと獄中生活を送ってきた悪人が、初めて心を入れ替えてまともになろうとした矢先に
不審な人物として捕まる話とか、
毎日一番安い食パンしか買わない貧乏人を憎からず思っていたチュプが、ある日こっそり
食パンとバターパンを入れ替えて「喜んでくれるかしら」と胸をときめかせていたら
「なんてことしたんだ!」と貧乏人が泣きながら飛び込んできて、実は彼は画家で食パンを
消しゴム代わりに使っていたのに、バターパンのせいで絵が台無しになって食にあぶれてしまう話とか、
親友が好きな女性に恋してしまった薬局の店員が、駆け落ちの相談をされて応援するふりをして
惚れ薬と偽って睡眠薬を渡すが、親友は女性ではなく父親にそれを飲ませたために
駆け落ちがうまくいっちゃった話とか、ヘンリはそんな話しばっかり書いている。

 

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)
1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編
(光文社古典新訳文庫)