ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その72 » ぼくらの(鬼頭莫宏)

674 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/03(火) 20:53:48
IKKIという雑誌でやってる「ぼくらの」という漫画。

宇宙人に与えられた巨大ロボットに乗って、
同じくらい巨大な14体の怪獣(順に登場)と戦う事となった少年少女。
だが操縦者としての契約をした後に実は一度ロボットを動かす度に
その時の操縦者は人知を超えた力の代償として死んでしまうという事が判明する。
しかも負けたり決着がつかないまま規定の時間を過ぎたら地球ごと滅びるらしい。

こういう設定の話だとありがちなのだが、実は敵の怪獣は並行世界の人間が乗っているロボット。
具体的な説明はまだ作中でされていないが「広がりすぎた並行世界の潰しあい」を
人間より上位存在の者たちが行っているっぽい。
操縦後に死ぬというだけでも問題なのに、その上、謎の怪獣などではなく
違う世界の者とはいえ人を殺さなければいけない事に少年少女は動揺するが、
それぞれ残していく家族や友人のためを思いながら戦っていく

最後の方に順番が廻ってきた内向的な少女は内心不安を感じながらも戦いに赴く(順番はランダム)。
本当は男の子を望んでいたらしい軍人の父は、
こんな形でも国のために戦う事を喜んでくれるかもしれないと考えながら。
が、触手を持つ敵はかなり強く、触手はロボットの外装を貫きコックピットの中にまで及び、
少女の額の目の前で止まった。そして何故か、触手は戻っていった。
そこに敵ロボット担当者の宇宙人がテレポートしてきた。敵操縦者が脱走したのだという。
敵操縦者は壮年の男性で、最近少女と同じぐらいの年の娘を亡くしたという。
敵の世界ではロボットの操縦者の情報が流されており、ロボット同士の戦いによる
被災者が暴徒と化し、彼らの手によって復讐として殺害されたのだった。

敵の地球は、現在の操縦者の分も含めあと二回で戦いから抜け出せる。
しかし敵操縦者は、大切な家族のためなら殺す事も死ぬ事も受け入れられたが、
それがない今では娘と同年齢の少女を進んで殺してまで守るべき世界だとは思えなくなっていた。
敵操縦者は死を甘んじて受け入れ、戦闘終了と共に死んだ少女の亡骸を父は抱いた。
不器用だから表現できなかっただけで、父は少女を心から愛していたのだった。

敵サイドで考えると、一人の感傷で全てぶち壊されて先に死んだ人達が不憫すぎる

 

ぼくらの 1 (IKKI COMIX)(全11巻)
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ぼくらの 1~最新巻(IKKI COMICS)
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