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383 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/28(火) 22:40:22
乱歩の短編を思い出した。

優しくて金持ちで地位もあって妻を大事にしてくれる男と結婚した主人公。
幸せな毎日を送っているが、夫の態度に違和感を覚える。
気になってこっそり跡をつけてみると、夫は蔵へ入っていく。
そっと聞き耳を立てる主人公の耳に、睦言が聞こえてくる。
何と夫は蔵の中で逢い引きしていた。愛人を蔵に住まわせていたのだ。
怒った主人公は夫が外出した隙に蔵へ乗り込む。
しかしそこに人の気配はなく、女はいなかった。ただ大きな人形があっただけだ。
実は夫は人形フェチで人形相手に一人芝居をして陶酔していたのだ。
夫の性癖に呆れながらも怒りと嫉妬が収まらない主人公は、人形を壊して蔵を後にする。
人形を壊せば夫も目を覚ますと思ったのだ。
帰ってきた夫は、いつも通り妻の目を盗んで蔵へ出かけた。そして戻らなかった。
愛する人形が壊されて発狂した夫は、そのまま自殺してしまった。

 

人間椅子 (江戸川乱歩文庫)
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