ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その76 » 百鬼夜行抄/鬼の面(今市子)

579 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/03(月) 13:24:12
今までも何度か出ているし漫画ネタだけど、今市子「百鬼夜行抄 」
シリーズとしては霊感一族の飯島律と従姉や彼らを取り巻く人たちや
物の怪が起こす怪奇や因縁を描いるけど、時々救いようのない不条理な物語の時もある。
実際は色んな登場人物の因縁が関わるけど、
ややこしくなるから端折って書くけど、それでもかなり長文なのがスマン

「鬼の面」
律(主人公)が通っている大学のコンパで会った福岡夏希は
天然系の美人だが、恐ろしく「間の悪い人」である。
何故か悪気が無いのに周りに迷惑を振りまく(本人にその意識はないし、
周りも気がつかないが結果的にそうなる)因縁の持ち主。

その夏希が家庭教師のバイトに初めて行った先は、同じような玄関の家が
立ち並ぶ画一的な住宅街にある「佐藤」家。
しかし玄関に出てきたのは、般若の面を被った男物のジャケットを着た小太りの人物で、
夏希が挨拶しても無言で立っているだけ・・・流石に不審に思って玄関から出て、
表札を見ると「近藤」!!隣と間違えたのだ。

本来の佐藤宅は高校生の娘(生徒)と内気そうな兄とその両親の家庭で
(父親は一代で会社を興したやり手らしい)そういう最初の失敗はあったが
家族にも気に入られて家庭教師のバイトをゲット。

ところが、翌日新聞を見るとちょうど夏希がいた時間にすぐ近所で一家惨殺事件が起きていて、
新聞の地図を見ると夏希が間違えた家らしくだったらあの般若の人物は・・と、慌てて警察に通報。

とことがいざ警察で事情を話していると、事件が起きたのは近藤宅ではなくて
近所の「佐藤」家、夏希のバイト先と同じ苗字だが全く別で(以降は佐藤´と表示)
近藤家の般若面は事件とは直接関係ないと推測され、夏希は2重に恥をかいた格好。


580 名前:579 投稿日:2007/09/03(月) 13:24:53
夏希のこの失敗話を聞いた、親友の三井真理子は心配するが夏希は気にしない。
やがて犯人が捕まり、どうやら犯人が本当に狙ったのは夏希のバイト先の佐藤家らしく、
惨殺された佐藤家´は似たような玄関と同姓の為に間違えれた可能性が高い事が
バイト先佐藤家の話で判明(ラッキー!という感じ)

事件そのものは解決したと思われたが、最初に夏希が間違って入った近藤家は当時、
完全な留守のはずなのに、夏希の般若面を見たという証言で、事情を聞かれた為、
主人が一時は近所から犯人扱いを受け、元々内向的な性格からノイローゼ状態になって会社も辞め、
離婚となってしまい、変質的に夏希を恨んで夏希の居場所を探している、という情報と
偶然真理子が夏希のアパート近くで不審なジャンパーの男を目撃したことから、
真理子は夏希の身を心配して自分のマンションに匿い、律と律の友人Aに夏希のボディガードを頼んだ。
(因みにAと夏希は一時交際していたが自然消滅、その後天然の夏希に何となくいいように使われてる感じ)

その後、その不審な男が夏希や真理子の近辺に頻繁に現れ出したことを怯える
真理子(夏希はバリバリの天然で怖がらない)は段々心の奥底のネガな部分を
律やAに見せ始める様子を見て、律は彼女に一刻も早く夏希から距離を置く事をアドバイスしてから、
夏希の部屋の中を「鬼の面があるはずだ」と家探しする。訳が分からない夏希。

やがて部屋から出てきたのは、汚れものを入れる箱(実家から持ってきた)
その箱を見つけたとたん、真理子は夏希の部屋から鬼が出ていくのを目て悲鳴をあげる。


581 名前:579 投稿日:2007/09/03(月) 13:25:34
夏希が持ってきた箱は、昔は般若面が入っていた箱の蓋部分で、
本体と般若面自体は長年の間に焼失してしまったが、
律が感じたところ夏希の先祖が女性を惨殺したらしく、その怨念が般若面に宿り、
面自体が消えてた今も蓋に残っていたが、夏希は天然すぎて全く霊障を感じず、
代わりに周りにいる人間の人格のネガな部分にシンクロして不運や人額を変えていたらしい。

真理子は夏希を親友だと思い込んでいたが、心の奥底では、天然という免罪符で迷惑をかけたり、
元彼のAを平然と使う夏希の無神経さを恨んでいた(Aに仄かな片思い)そういう無意識下の憎しみが
逆に、大仰に騒いで夏希に対する周りの恐怖を煽ったり(不審な男は鬼の怨念が見せた幻影っぽい)
人格に影響を与えていた。

律は見つけた鬼の蓋を供養に出したが、肝心の本体が既に焼失しているので完全な供養は出来ず、
夏希一代で怨念を終わらせるのがせいぜいで夏希についているその怨念は、
夏希には手を出せないがその周りにいる人間に対して、
その相手が持っている黒い部分に合わせて悪い影響(不運)を起こす。

やがて、家庭教師に行った佐藤家で教えている時に母親が茶菓子を買いに出たが
その時のジャケットが夏希が最初に見た般若面のジャケット(兄の借りた)に似ているような気がした。

それから時間が経っても母親は帰らず、娘がかける携帯にも出ないため、
夏希と娘は2階の兄と父親に留守番を頼んで探しに出て見つけられずに戻ってきた時、
隣の近藤家の玄関が開いていて、母の携帯の呼び出し音がそのドアの中から聞こえていた。


582 名前:579 投稿日:2007/09/03(月) 13:26:45
似たようなドア、暗がりで母親が間違えて近藤家の家に入ってしまっていたら・・
近藤家の主人は今では誰が見ても異常な行動が目立ってきている人物。

怯える娘に夏希は「家に帰って家族に連絡して」と命令して家に帰してから、
近藤家の玄関の中を覗くと、そこには殺されて鬼の様な表情で玄関にぶら下げされて
いる男物のジャケットを着た小太りの母親の姿が。

そして、家に帰った娘を待っていたのは、完全に狂いブツブツと
「畜生・・カメラ小僧め・・人の家を覗き見しやがって・・判っているんだぞ・・」等と言いながら
2階から手にバットを持ったまま降りてきて、茫然と立ち尽くす娘を見て
「・・見つけた!・・福岡夏希・・よくも密告しやがったな・・俺の家に鬼が住んでるなんて・・」
と言うと娘にバットを振り下ろす。(2階の父親と兄も犠牲になった雰囲気)

運に縁があるだけだ
因果応報なんてない
彼女自身は何の悪意もなく
周りの人間を不幸に巻き込みながら
自分だけは知らず知らず難を逃れて生き延びる
そういう運の強い人間がたまにいる

というエンディングの台詞が何とも・・( ・ω・)
結局、最初に夏希が家を間違えた事が全ての元凶
憑いていた鬼が、夏希に「殺された母親の姿」見せたせいで
隣の近藤家は何もかも失って発狂して人殺し(佐藤家一家惨殺)
佐藤家も夏希が原因で全員死亡、いう不条理。


589 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/03(月) 15:46:44
>>582
乙。面白かった。しかしこれは後味悪いな…

591 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/03(月) 17:13:57
>>582
何巻に入っている話なのか、教えておくれ。

595 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/03(月) 18:05:02
>>591
15巻。2話目だったかな・・

597 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/03(月) 21:00:03
>>579
あれ?最後に殺されたのは佐藤さんの娘さんじゃなくて夏希じゃなかったっけ。
夏希が近藤さんちに入ったら母親の吊るされた死体があって、
二階からバットを持った男がブツブツ言いながら降りてくる。
そして夏希を見つけて…という感じだったと思う。
男(犯人)が居たのは近藤家の方だから、佐藤家の人達は母親以外無事だったと思う。

601 名前:579 投稿日:2007/09/03(月) 22:56:10
>>597
今、読み直してきたけど、本当だ
ごめん間違えていたみたい。

じゃぁ殺された?のは夏希で、隣の一家は母親以外は無事だったのか
完全に勘違いしたまま納得して自己完結していた自分が後味(ry・・・_| ̄|○

 

百鬼夜行抄 15 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
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