ブードゥー・チャイルド(歌野晶午)

200 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/13(木) 23:22:47
「ブードゥー・チャイルド」って小説の主人公の過去が少し後味悪かった。

主人公の両親は子供を欲しがっていたが、母親の方が子供が出来ない体だった。
父親は医者だったため、色々手を尽くしてみたが、全く妊娠する気配がない。
祖母や祖父が「子供はまだか」と急かすので、両親は最後の手段として代理出産をする事に決める。
両親は祖父達に知られないようにと、アメリカへ渡り、黒人の女を使って代理出産をする。
見事、黒人の女は妊娠し、主人公を産む。
しかし、黒人の女はお腹を痛めて産んだ子を自分の子供と勘違いし、
主人公の両親に引き渡すのを止め、どこかへ逃げ去ってしまう。
両親は「代理出産の事がばれたら色々と不味い」と思い、警察ではなく私立探偵を使って黒人の女を探し出す事にした。
しかし、あまりに時間がかかり過ぎたせいで祖父や祖母に代理出産の事がばれてしまう。
頭が固い祖父達にボロクソに貶され、親子の縁をきられてしまった。
2年後、やっと黒人の女と主人公の居場所を突き止める事が出来た。
主人公はアメリカの田舎町でアメリカ人として育てられていた。
母親はハロウィンの日を狙って、悪魔のコスプレをして黒人の女の家へと向かう。
何故、ハロウィンを狙ったかと言うと、正体がばれないようにする為のコスプレをしてても違和感がないからだった。
そして、黒人の女の家へ辿り着いた母親は銃を突きつけて「息子を返せ!」と脅す。
しかし、黒人の女と揉み合っている内に銃が暴発してしまい、主人公が撃たれてしまう。
自分の息子が撃たれた怒りのあまり、黒人の女は母親から銃を奪い取り、そのまま殺してしまう。
その後、黒人の女は殺人罪で捕まり、主人公は父親に保護されて日本人として生きる事になった。


272 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/16(日) 01:06:11
>>200歌野晶午だな。そんなに後味悪い記憶はなかったが

 

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)
ブードゥー・チャイルド (角川文庫)