ホーム » 小説 » 小説/か行 » 幻影の街(フレデリック・ポール)

335 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/19(水) 00:27:20
あー何かの話を思い出した。

主人公は自分が暮らしてる街に違和感を感じる。
昨日も今日と全く同じ一日を繰り返してた気がしてならない。
おかしいと思った主人公は一人で調査を始めて、この街が閉じられた空間だと気づく。
この街は広告効果を調査するために用意された空間だった。
街の住人は毎晩記憶をリセットされて同じ一日を繰り返し続ける。
変わるのは宣伝される商品だけ。
主人公はたまたま地下室で脚を滑らせて気を失っていたため、
記憶リセットがうまくいかずに前日の記憶が残り異変に気づけた。

事実を知った主人公は街を管理している人間に会おうとする。
こんな非人道的な実験は止めるべきだ、街中の人間を広告調査のために許せない、
要望を聞き入れないならこの実験をマスコミにばらす、然るべき機関に訴えると迫る。


336 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/19(水) 00:28:02
だが街の管理者は動揺せずに、新たな事実を主人公に突きつける。
確かにこれは非人道的な実験かも知れない。人間相手ならば。
街を丸ごと一つ、街の住人全員を洗脳するのは膨大なコストがかかる。
広告効果を調査する実験施設で、そんなコストがかかることはしない。

主人公達はかつては人間だった。
しかし工場の大規模な事故で大勢の人間が死んでしまった。
管理者はその死体を引き取り、脳のデータだけを抜き取って実験に使用していた。
主人公はすでに人間ではなく一体のロボットになっていた。
公表するなら公表して構わない、しかしそれは自分を死体だと認めることになる。
元の自分に戻れないと悟った主人公は、記憶を全て消して街へ戻っていった。

 

20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)
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