ホーム » 小説 » 小説/か行 » 消えずの行灯(宮部みゆき)

661 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/29(土) 10:29:09
宮部みゆきの短編小説。

身寄りのない女の子は、食堂に住み込みで働いている。
貧しい生活ながら、無欲な女の子はそれなりに満足していた。
ある日女の子の元に知らない男がやってくる。
食堂を辞めて新しい仕事に就いて欲しいそうだ。そのためなら大金も出すという。
あからさまに胡散臭い依頼だったので、女の子はにべもなく断る。
しかし翌日から食堂の主人夫妻の態度が変わった。
目の前に大金を積まれて欲が出たのだ。
女の子がうなずいてさえいれば、あの大金が手に入った。
だが女の子は断った。女の子のせいで、せっかくの儲けがパアだ。
主人夫妻は女の子を逆恨みして疎み始める。
居たたまれなくなった女の子は、食堂を辞めて出て行くことにした。
食堂を出て行く日、店の中から客と主人の話し声が聞こえた。
彼らは長年真面目に勤めた女の子を労うのではなく馬鹿にして笑っていた。
女の子は悔し涙を浮かべて去っていく。


662 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/29(土) 10:29:41
行く当ての無かった女の子は、結局胡散臭い依頼を受けることになった。
子供が死んで気が狂った金持ちの奥方のため、娘のふりをするという仕事だ。
最初は気が乗らなかった女の子だが、裕福なのに日がな一日ぼんやりして
生きる気力のない奥方を見て気持ちが変わる。
できるだけ優しく接しよう、それで少しでも慰められるならばと心を込めて奥方に接するようになる。
そうして女の子は穏やかに暮らしていくが、ある日急に首になってしまった。

女の子は首になった理由に心当たりがあった。
奥方が実は狂っているのではなく、狂ったふりをしていると気づいてしまったのだ。
実は奥方の娘が死んだ時、旦那は留守にしていた。
仕事で出かけていると言っていたがそれは嘘で、浮気していたのだ。
夫が女にうつつを抜かしている間に娘は死んだ。
奥方はそれを恨み、夫への当てつけで狂ったふりをはじめた。
夫もそれを知っている。知っていて口に出さず、狂った妻を労るふりをして浮気を続けている。
奥方の正気を知った女の子は放り出されるように首になり、街を去っていくのだった。


663 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/29(土) 11:05:57
>>661-662
バイト先を首になったってだけで大して後味悪くないな。

664 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/29(土) 11:13:08
夫婦のドロドロがヘドロみたいで後味悪いっちゃ悪い

 

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