ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その83 » かもめ(まつざきあけみ)

954 名前:かもめ 1/2 投稿日:2008/03/05(水) 12:56:52
漫画家、まつざきあけみ初期作品「かもめ」

移民…それは繁栄のヨーロッパへ職を求めて流れ込む「現代の奴隷」
ここフランスでも沢山の移民が安い賃金で重労働にあえいでいる。
その為、常に移民とフランス人との間に争いが絶えなかった。

主人公は上院議員の娘、アルヌール。
産まれたときからの婚約者もいる裕福な家庭に育ったが、
生活の全てを父親に管理され、息苦しさを感じている。
ふとしたことで、治安の悪い移民地域に迷い込み、絡まれているところを
ロベルティーノという移民に助けられる。

ロベルティーノは、将来船乗りになって一生海の上で過ごし、
死んだら「かもめ」になるんだと話す。
「自分の翼で大空を飛び、自分のエサは自分で探し、
自分の力でこの世界を生きる。そんなカモメが好きだ」と。

アルヌールは、話している内に、彼の、強く、荒々しく、自由なところに
あこがれを抱くようになる。「私もカモメになりたい」
そして移民に対する差別の実態を知り、なんとかしたいと考え始める。


955 名前:かもめ 2/2 投稿日:2008/03/05(水) 12:59:40
ある日、二人が一緒にいるところを、アルヌールの父親に見られてしまう。

アルヌールは「何故移民と一緒にいては行けないの?
彼らを理解しないうちにどうして移民を卑下するの?
いつまでもそういう見方をしているから無意味な争いが絶えないんだわ」と、
初めて父親に反発するも、外出禁止となってしまう。

激怒した父親は、兼ねてから話の出ていた移民街の立ち退きを
予定を早めて「強制撤去」という形で推し進めてしまう。
一部の住民が暴動を起こし、死者も出たと知ったアルヌールは、
がれきの街と化した移民街を泣き叫んで探し回る。

わずかの間に起こった移民街の崩壊。
暴動を起こした移民の中に沢山の死者が出た。
その中にロベルティーノもいたことは、その後もアルヌールは知るよしもない。
もう誰も彼女に羽ばたきを教える人はいない。
彼女はまた今までと同じように父の築いた道を歩む…。

最後の5行は原文ママです。
え!?せっかく自我に目覚めたのに、元に戻っちゃうの!?
と後味悪い。


956 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/05(水) 13:09:17
>954-955
自我なんか目覚めてなかったんだよ。お嬢ちゃんのお遊びの延長だったのさ。
上流階級の奥様が粗野な男に抱かれたいと思うのと同じことさ。

 

かもめ (サンコミックス)
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