ペリロス(ファラリスの雄牛の製作者)

710 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/04/29(火) 18:40:38
『ペリロスの牛』

紀元前六世紀
当時シチリアを支配していた暴君ファリウスは、
高名な芸術家であったペリロスに命じて巨大な牛の像を作らせる

真鍮で作られたこの像は中空となっており、人一人が軽々と入れるほど巨大だった

ペリロス「音の響き方には特に気を配り、その声は勇猛な牛の怒号そのものでございます」

ひれ伏し言上するペリロスに生返事を返しながら、王は満面に笑みを浮かべてその時を思い描いた
一刻も早くその叫びを聞いてみたい

「そうだ、そち自身で試してみよう!」

ペリロスは痩身を震わせて慈悲を乞うたが、狂王といえど王は王
その命令は絶対だった

ペリロスが押し込められた牛はいまやその身を真っ赤に燃やし、
犠牲者ペリロスが上げる断末魔の苦悶が鈍く響きわたる様は、勇猛な牛の怒号そのものであった

ごめん、ただの処刑シーンだね

一応史実


711 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/04/29(火) 18:43:48
暴虐だね、で終わる話だね。