半魚人(楳図かずお)
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741 名前:1/2 投稿日:2008/05/01(木) 12:38:49
- 梅図かずおの半魚人
主人公は中学生くらいの少年で両親は既に無くしただひとり兄と暮らしていたんだが、
あるときからだんだん兄の姿形が魚のようになってき同時に理性も失いはじめていく。
少年は思いあまって親友の健ちゃんに相談すると健ちゃんのお父さんがそのことに詳しく、
お父さんの実験室で話を聞くと
「地球はあと千年で海になる、それを不安がる人が不安がりながらある睡眠薬を多用すると
このような症状がでるんだ」という。
海になった日のために無意識に魚になろうとしているからだと。そしてその夜、魚のようにウロコと牙がはえ頭のおかしくなった少年兄が健ちゃん父を襲い下水に投げ込み、
「健一は俺の子だ、未来に備えて魚にするのだ」と健ちゃんを実験室に綴じ込める。学校に来なくなった健ちゃんを心配し少年が健ちゃんちに忍び込むと
そこには水槽に閉じ込められ少年兄により「水に慣れさせるんだ」と数分間溺れさせられる健ちゃんがいた。
助けようとした少年はすぐ兄に見つかり縛り上げられ、
そして健ちゃんは水槽から出されて壁にはりつけにされ
少年兄に「今日は口からだ」と左右のほほをそれぞれ切り裂かれて口裂けにさせられる。そのまま数日たち、再び兄がやってきて「今日は目だ」と左右のまぶたを切り取られ魚の目にさせられる。
健ちゃんはすでに意識がおかしくなっている。そしてまた数日後、指の間を切り裂かれ水かきを作られる。
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742 名前:2/2 投稿日:2008/05/01(木) 12:39:34
- 「しかしどうしても牙を生やすのとエラを作るのができない」と少年兄が別室で悩んでいるとき、
襲われた健ちゃん父が実験室に戻ってきて少年の縄をとき少年は健ちゃんを解放し逃がす。
実験室を出た健ちゃんは水を求めて下水に入っていく。そこで騒ぎを聞いた兄が実験室にやってきて健ちゃん父を殺し
傍らの少年を見て「また人間に戻ってしまったぞ!」と勘違いし今度は少年をはりつけにし魚にしようとする。そこに健ちゃんが再度やってくるだんが、その姿は水に入ったせいでウロコが生え
心身ともに半魚人となっていた。
半魚人となった健ちゃんは少年兄を殺し少年にも襲いかかるが
少年は寸でのところで逃げ屋敷を出て海に面した崖まで到達する。そして争い、健ちゃんは負傷し海に落ちる。そのまま沖に泳いでいく健ちゃんに少年は「戻ってこいよ健ちゃん」と声をかけるが反応がない。
「そうだ健ちゃんの好きだった荒城の月を」と少年は持っていたハーモニカで荒城の月を演奏する。
一瞬振り向き少年を見た健ちゃんだが、やはり沖に遠ざかっていく。
少年はその姿を見送りながらつぶやく。
「本当に地球が海になるなら健ちゃんは幸せなのかもしれない
でも僕はただひとりの親友をなくしてしまった」と…