リセット(山本まゆり)

9 名前:「リセット」山本まゆり 投稿日:2008/06/05(木) 11:16:50
美少女高校生コンビ・A子とB子は親友でもあり共にアイドルを目指すライバルでもあった。
二人は映画の人気俳優の恋人役を募るオーディションを受ける為に、5月の連休を利用して共に上京する。
東京に来て一日目の夜、A子とB子は明日の東京見物のスケジュールをたてて就寝する。
O大らかなB子はすぐに眠りにつくが神経質なA子は寝付けない。
ロビーで飲みものでも買おうと廊下に出たところでホテルが火事になったことを知らされた。
A子は慌ててB子を救おうとするがホテルのドアは自動ロック形式で
外側からは開けることが出来ずB子のことを救えなかった。
A子自身もぎりぎりまでB子を救おうとした為重度の呼吸器の火傷を行う(何か煤吸うと食道が火傷するそうで)
何とか一命を取り留め、退院したA子だったが
「友人を見捨てて一人だけ生き残った」としてクラスメートから嫌がらせを受ける。
「私は助けようとしたのに・・・」学校にも行けなくなり一日中家でゲームをしているA子。
と、ゲーム画面に悪魔と天使の羽を持った無国籍風の美少年が現れる。
「僕は人生のセーブ係アンリ。君は自分の選択を後悔してるようだね?」
美少年は彼女さえよければホテル部屋に戻してあげようかと持ちかける。

11 名前:「リセット」山本まゆり 投稿日:2008/06/05(木) 11:31:20
親友を助ける為にリセットしたA子。
確かに親友を助けることには成功したものの、顔を火傷してしまう。
しかもB子は入院中のA子に花を送るだけで、自分だけオーディションを受けにいく。結果は見事合格。
顔は整形手術で治ったものの、A子は当然面白くない。
その後もB子は天真爛漫で嫌味のないキャラクターから異性はおろか同性の支持も得、人気スターとなっていった。
毎月、手紙と高価な贈り物を送ってくるB子の無神経さにたまりかねたA子は
憎しみを抑えることが出来ず、アンリに頼んでもう一度リセットさせてもらう。

「君は親友を助けたいんじゃなかったの?」
「B子は元々死ぬ運命だったのよ!!私をあんな目に遭わせて自分は生き残って許せない!!」
「・・・こんなところで人生のセーブポイント使っちゃって良いの?
 僕ならもっといざという時の為に残しておくけどな。
 リセットするなら親友と君が両方オーディションを受けれるようにするとかさ・・・。
 まぁ君の人生だよ、止めはしない。でもこれが最期のリセットだからね」

A子はB子を見捨て真っ先に逃げ出す。喉にも顔にも火傷を負うことなく、無傷で逃げ出すことに成功した。
その後A子は親の猛反対も聞かずオーディションを受けにいき、合格する。
やはりスタジオにも嫌がらせが届いたがもはやスターとなったA子は気に留めなかった。
ある日、映画で恋人役を演じていた俳優に声をかけられ、一緒に食事する。
その俳優に甘い言葉を囁かれたA子は有頂天になり、彼のマンションまでついていってしまう。
晴れて彼の恋人となったA子は調子にのって大っぴらに彼のマンションに出入りし、フライデーされてしまう。


12 名前:「リセット」山本まゆり 投稿日:2008/06/05(木) 11:42:26
マスコミからの問いに調子に乗ったA子は「私は彼の恋人です」と答えてしまう。
しかしスキャンダルを恐れた人気俳優は
「あんな子とは恋人でも何でもない。あれは彼女の売名行為だ」とA子を捨てる。
人気俳優とその事務所を敵に廻してしまったA子は芸能プロをクビにされる。
実家もA子のせいで嫌がらせを受け母からは
「あんたが今、家に帰ってきたら大変なことになる。とにかくほとぼりが醒めるまで帰ってこないで」
と言われてしまう。
絶望したA子は再びリセットしようとするが既に二度リセットしていたA子にアンリは現れない。
やけっぱちになったA子はガス自殺を図る。
ガス自殺は失敗した。A子は一命を取り留める。
もう整形手術をしても一生もとに戻らない顔と一億を超えるマンションの賠償額という負債をA子に残して・・・。
もう父親の退職金と家を売ったお金を返済にあてて残りは事務所が被ってくれそうだ。
あんたは長期のリハビリが必要だから、その治療費を稼ぐ為に私とお父さん
パチンコ屋で住み込み店員として死ぬまで働くしかないわ、とこぼす母親。
既に正気を失っているA子にその言葉は届かなかった・・。

13 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/05(木) 12:03:09
乙。つまり一言でいうと
「だめなやつはなにをやってもだめ」ってことですね(・∀・)

14 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/05(木) 12:39:49
リセットしないでオリジナルのまま続けた方がよかったみたいな感じだな。
よかったというか、ましだったんじゃね?みたいな。