ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その87 » 盲目の錬金術師(荒川弘)

570 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/15(日) 13:42:05
盲目の錬金術師

エドとアルの兄弟は、死んだ母親を甦らそうとして術に失敗し、
エドは片足を、アルは全身を、魔法陣の中に持っていかれてしまう。
エドは片腕を代価にしてなんとかアルの魂だけは取り戻して空っぽの鎧に定着させ、
アルを元の体に戻す手がかりを探すために二人で旅に出るようになった。

死者を甦らせたという噂のあるジュドウ氏のもとへ行く兄弟。
ジュドウ氏はハンベルガング家に仕えており、甦らせたのはその家の娘のロザリー。
術には成功したものの、ジュドウは両目を失い盲目の身となっており、
危ないのでなにも教えられないと頑ななな態度。
また、ハンベルガング家の夫人も、人体練成はするべきではないという。

エドと夫人たちが話している間、ロザリーと遊んでいたアルは、
うっかり鎧の頭を落としてしまい、中が空洞であることを知られてしまう。
だがロザリーは、もっとすごいものを知っているからと対して驚かなかった。
それを見せるというロザリーに連れて行かれた先の秘密の部屋には、
可愛らしい衣装を身につけたミイラのような物体があった。
そのミイラこそがジュドウが甦らせた本物のロザリーで、
今いるロザリーは本名はエミといい、孤児院から連れてこられたロザリーと顔が似ているだけの別人だった。
ミイラは時たま小刻みに震えるだけで、出来そこなってしまったロザリーなのか、別の何かなのかさえわからない。
「きっと本物だよ」アルは慰めるように言う。
「うん だから私はこの家の本当の子にはなれない」
夫人にその部屋に連れてこられたエドは、エミの悲しそうな顔を見るのだった。

ジュドウはハンベルガング家の家族の一員のような存在で、
ロザリーを家族として愛するからこそ、危険があり、禁忌ともされている術を行い、
両目を奪われ激痛に苦しみながらも自分よりもロザリーの心配をした。
そんなジュドウにハンベルガング夫妻は真実を言うことができなかった。
「娘は帰ってきました 元の姿のままで」
使用人たちもジュドウと夫妻の絆を知っているからこそ、ジュドウに嘘を通し続けていた。
兄弟はハンベルガング家を去り「みんないい人だね」「なのにみんな救われない」と話した。


571 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/15(日) 13:49:29
後味悪いが良い話だった

576 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/15(日) 15:43:27
>>570
鋼の錬金術師だけどその短編はいい話だが最近の展開を合わせて考えると尚の事後味悪い。
作中で人体練成でも死者は絶対に蘇らせる事はできないという、ある意味当然の事が確実になったから。
つまり蘇らせたかった人間でもなんでもない別の物を造って体を奪われた事になる。
でも死者を蘇らせようとした結果、異形のなにかを作り出してすぐ死なせてしまった主人公達やその師匠は
蘇らせたかった母親や子供をもう一度殺してしまったんじゃないと知って多少救われる。
でも短編の錬金術師や一家は、ロザリーではないなにかと一緒に
家族ごっこを続けていくのだろうというのが暗澹たる心地になる。
仮に真相を知ったとしても一家の誰の為にもならないってのが。

577 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/15(日) 17:08:05
まぁエミはラッキーだったんじゃね?
孤児が幸せな生活をゲットしたんだから。
本当の子云々は贅沢ってもんよ。

578 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/15(日) 17:15:20
帰ってきた本物はどこにおるん?

 

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