悪魔の花嫁/雛の宵に(あしべゆうほ)

43 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/23(月) 18:25:24
頻出マンガ「悪魔の花嫁」。

大金持ちの旦那とその使用人との間にできたミドリは母が病気で死んだため旦那の屋敷に引き取られたが、
旦那は一人で海外に行ってしまい残った本妻と数歳年上の娘とに家政婦同様に扱われ惨めな生活をしていた。
それでも段ボールを切り抜いて本妻&娘&自分の紙人形を作り
本当の親子として扱ってもらえるような幸せな生活を夢想していたが、
娘を「姉」と呼ぶことも許されず本妻には実の母をバカにされ泣くことの多い毎日だった。

ある年の3月3日、近所の親切な女性が自宅での雛祭りに招待してくれる。
そこに飾られていた「流し雛」の話を聞いて(その年の厄災を流してくれる…)、
ミドリはそれをこっそり持ち出してしまう。
途中悪魔に止められるが悪魔の手をかじりその血を飲んだことでミドリは祈りを現実にする権利を得る。

「流し雛」を隠し持って屋敷に帰ると、娘の友達を大勢読んだ豪華な宴が催されていた。
ミドリはあてがわれた狭い部屋に籠り「一年ぽっちの苦労を払うよりは」と、
ケース上の雛人形を取り外しかわりに以前作った段ボール人形の本妻&娘をセットする。
川に流しにいく途中、庭に涼みに出てきた娘に「それお母様と私じゃないの!」と本妻人形の首を千切られるが
醒めた目をしてスルーし「流し雛」を川に放り込む。

ミドリが屋敷に戻ると、娘は庭の池で溺れ、本妻は階段から落ち首の骨を折って死んでいた。
事態に驚いていた使用人頭は戻ったミドリに
「ミドリ、いえミドリお嬢様。只今からあなた様が唯一の跡継ぎとなりました…」。

 

悪魔の花嫁 14 (プリンセスコミックス)
悪魔の花嫁 14
(プリンセスコミックス)