イキガミ(間瀬元朗)

933 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 13:28:28
せっかくだから書く
今度映画にもなる、漫画「イキガミ」から。

とある国、そこでは「国家繁栄維持法」という法律が採用されている。
その法律により、子供達は小学校に入学すると同時に
「国繁予防接種」を受ける事が義務付けられている。

その予防接種の注射器の0.1%には、意図的に特殊なナノカプセルが入っている。
1000人に一人の確立、そのカプセルを注入された国民は
あらかじめ設定された日時(18~24歳の間)に破裂し、命が奪われる。

そのカプセルが注入された事を知るのは国家のみ、本人は知る事が出来ない。
国民は、「自分が死ぬのでは?」と危機感を常に抱き成長する事になる。
その危機感こそが、「命の価値」に対する国民の意識を高める事となり
そして、それが社会の生産性を高める事につながる・・・
それが、「国家繁栄維持法」である。

そして、体内にカプセルを抱えた国民の下には
「死」の24時間前に、その日時が記された「死亡予告証」が配達される。
それが、通称「逝紙(イキガミ)」である・・・


934 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 13:30:06
ある日の夜、高校中退しコンビニでバイトをするフリーターAの元にイキガミが配達される。
突然の事に事実を信じられないA。
抑えきれない不安の中、「一体、なぜ自分なのか!?」と自問自答する。
そして、学生時代に自分がボロ雑巾のように苛められていた過去を振り返る。

あれだけ苦しんだ自分、やっと自分を取り戻しかけていた矢先にこんな事が・・・
そうだ、死ぬのは俺じゃない・・・苦しむべきなのは・・・・!

自らの死の宣告によって、意を決したAは復讐を行う。

美容師見習いになっていた、苛めの主犯格だった男の指を包丁で切り落とす。

自分をキモいと罵りバカにした女Bを公園に呼び出し包丁を突きつけ犯し
犯されている姿を携帯のカメラで撮影した。

しかし、復讐をしても心の傷は癒えなかった。
復讐した相手は(男も女も)自分の事など覚えていなかった。

携帯で撮影した写真をメールでばら撒こうにも
自分には、メールを出す相手がいない。

そして何より、過去に復讐し新しい人生を歩みだしたかったのに
自分には、もう人生は無い。
これが自分にとっての最後の一日・・・一体、何の意味があったというのか!


935 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 13:31:29
そしてAは、死亡予定日の翌日に遺体となって発見される。

死因はカプセルによる心停止。

息子を奪われた家族は、Aが罪を犯したことにより
本来遺族が受け取れるはずの「国繁遺族年金」は受給されず
被害者からの賠償責任を問われている。

オワリ

実際は、もっとエピソードが含まれているんだけど
後味の悪い部分だけ抜き出して書いてみた。
分かりにくかったらゴメン。


936 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 13:32:24
>「死」の24時間前に、その日時が記された「死亡予告証」が配達される。
それが、通称「逝紙(イキガミ)」である・・・

恐怖新聞みたいだw


943 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 14:44:16
>>933
国家のみ知るって言ってもつこうたで大変な騒ぎになるだろと思ってしまった

945 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 15:09:57
>>943
確か
 1.カプセルが入っているのはどの注射器か
 2.どの注射器が何番の人間に注射されたか
 3.何番の人間は何処の誰なのか
のデータが別々の部署で独自に管理されてて
それぞれの部署の情報交換は禁じられてる
のじゃなかったかな?
これに違反すると反社会主義者とみなされて
強制的にカプセル注射だった気がする

946 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/28(木) 15:10:41
>>933
同じ年齢の国民が100万人だとすると年間平均1000人の若者が突然死するのか…。
25歳未満の人には重要な仕事を任せられない社会になりそうだね。

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