人の心の姿を見られるレンズ
-
394 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/12(日) 16:23:42
- 昔読んだホラー漫画。
ファンタジーチックだが多分現代日本が舞台。父親の連れてきた継母が気に入らず、不貞腐れている幼女がいた。
継母は優しくて笑顔のきれいな人だが、言動の端々から、
金持ちの父親を射止めたことに対する驕りや、金への執着心、
そして幼女を嘲る気持ちがにじみ出ていることを、幼女は敏感に察していた。
どうして父には見抜けないのか、魔法でも使っているのか……そう思ううちに幼女は、
継母を魔女ではないかと疑うようになる。いきなり幼女の前に現れた謎の人物は、人の心の姿を見られるというレンズを渡してくれた。
試しに使用人のおばさんをレンズ越しに見てみる幼女。レンズ越しでもおばさんの姿は変わらない。
だが、レンズ越しで見た継母は、普段とは違う、醜い魔女の姿をしていた。
悪い魔女を始末しなければと、幼女は隙をついて継母を暖炉の中に突き飛ばし、
閉められた扉の向こうで継母の悲鳴が消えていくのを聞きながら、
魔女を倒したという喜びと達成感を感じて微笑んだ。レンズはあくまでも人の内面を見られるというものでしかなく、
継母の心は確かに悪い魔女のように野心まみれのものだったんだろうけど、
あくまでも継母はただの人間でしかなく、リアル魔女ではない。
実際には今のところなんの悪事も働いてない継母を幼女は殺してしまった。
10ページもないような短編なんだが印象に残ってる。