ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » クレヨン王国の白いなぎさ(福永令三)

946 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/13(火) 19:20:41
『クレヨン王国の白いなぎさ』という児童文学がすごく面白いんだけど
後味がちょっと悪かった・・・。

主人公はさつき。小学五年生。歌手になるという夢がある。
さつきはクラスメイトの菅原君と一緒に、
ある日クレヨン王国の世界へと迷い込んでしまう。
そのとき、自分の影をなくすのだが、
帰るためには白いなぎさを見つけて、そこでひなたぼっこしている
自分の影を見つけないと、数日後にはその影が自分となって現実世界へ
帰ってしまう。自分はただの影のない化け物となってクレヨン王国で
生きることになると知って驚愕する二人。
しかし、クレヨン王国の不思議な冒険の途中で、菅原君とははぐれてしまう。
いろいろな体験の中で、さつきは「歌手になる」という夢を決して捨てないことを誓う。
しかし旅で疲れ切ったところに、「あなたの夢を買いましょう」
と言うバクの商人があらわれる。


947 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/13(火) 19:21:11
さつきの夢は高く売れるから、素敵なお城と可愛いポニー、召使の小人50人、
たくさんのドレスと靴と、たくさんのお金とが手に入りますよ、とそそのかすバク。
でも、さつきは決して夢は売らない!と断る。
帰り道に、菅原君と出くわす。その菅原君は、すっかり老けて
墓と戒名のことしか言わない年老いたサルのようになっていた。
骨のような塔を指さして、「あれがおれのうちだ。寄っていくかね」という。
菅原君は夢を売ってしまったのだ。
さつきはなんとか白いなぎさにたどり着き、影を見つけて家に帰り着く。
影から生まれた菅原君も一緒に連れて。

結局、本物の菅原君は骨のような塔でひっそり死に、
影の菅原君は現実世界で、楽しく暮らしました、で終わり。

ファンタジーとしても、途中に出てくる詩も素晴らしく、
児童文学屈指の名作だと思うのですが、
どーしても菅原君だけが不憫でならない・・・
ちょっと空気読めないガリベンデブという描写だけで、
決していやなやつじゃなかったのに・・・


948 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/13(火) 19:51:24
正統派の童話だね。
とくに悪いことしてない普通のキャラが理不尽な目に遭うってのは。
最近だと何でも理由づけして「怠け者だから罰を受けました」
「意地悪だから酷い目に遭いました」にしちゃうけどさ。

 

クレヨン王国の白いなぎさ (児童文学創作シリーズ―クレヨン王国シリーズ)
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クレヨン王国の白いなぎさ (講談社青い鳥文庫)
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