ホーム » 小説 » 小説/な行 » 乳房切断(渡辺淳一)

935 名前:1/3 :2009/02/04(水) 06:47:12
かなり昔に読んでタイトルも不明で内容もうろ覚えだけど、多分失楽園の人だと思う
定年か左遷かで退職間近の医者の男が主人公、彼には思い残すことがあった
現役バリバリの頃、同僚の医者である友人の妻が乳癌を心配して診察に来たが検査の結果問題はなかった
ところが当時の結果を調べ直したらかなり進行した癌とわかり、結局乳房の切除手術をしたのだ
友人の妻は病院の権力者の娘で、この誤診がきっかけで主人公は冷遇されるようになった
最初に自分が気付いていれば切除までいかなかったのにと、ずっと後悔していた
だが同時に疑惑も感じていた、最初のレントゲンでは確かに異常はなかった筈だった
ところが後から調べなおしたレントゲンには気付かないほうがおかしい程はっきりと異常があった

936 名前:2/3 :2009/02/04(水) 06:50:02
主人公は後悔に決着を付けるため、退職までのわずかな時間を使ってその件を調べ直すことにした
そして方々を尋ねまわった末に、当時自分の部下だった看護婦が浮かび上がった
さらに探ると、看護婦は乳房を切除した患者の夫である友人と、愛人関係にあったらしいと聞く
今は結婚して遠くに住む看護婦に会いに行き、真相を問うとレントゲンをすり替えたことを認めた
だが看護婦は友人の愛人ではなく、今の夫で、当時その病院に勤めていた医者と恋人同士だったという
権力者の娘であった友人の妻は、なぜか恋人の医者に見合いを押し付けるなどして二人の仲を反対していた
妨害に負けず結婚したが、圧力に耐えきれず病院から遠くに去ることになったのだった
看護婦は退職前に妻に復讐しようと思い、最初に主人公が診断した通り、癌ではなかった妻のレントゲンと
症状が進んだ癌のレントゲンをすり替え、妻を末期の乳癌に仕立て上げたのだ

937 名前:3/3 :2009/02/04(水) 06:52:55
やはり自分の診断は正しかった、とはいえ、健康な乳房を切除してしまったことに愕然とする主人公
看護婦は清々しげに語り出す「あの女は中年で人妻のクセに夫に恋していた、だから私達を妨害していた
いい気味だ、どんなに金持ちだろうと家柄が良かろうと、あの女にはもう乳房が無いんだ
乳房が無いなんて最低だ、女としておしまいよ…」看護婦は心底満足気に笑っていた
自分の医者としての力量は正しく、わだかまっていたあの過去は誤診という汚点ではなかった
だがそれでも、主人公の心は一片も晴れることはなかった

復讐の手段で殺すとか没落させるとかならわかるけど、乳房を奪うって…
男なら玉残して竿だけ切られるもんだよな?
下手に危害を加えるより陰惨でダメージでかそうでゾッとした


943 名前:本当にあった怖い名無し :2009/02/04(水) 10:29:15
でも、癌切除したあとは、切除片の病理検査するはずなんだけどな…。
まあ、医者になりそこなった香具師の小説だしなwwww

944 名前:本当にあった怖い名無し :2009/02/04(水) 11:28:38
>>943
普通は担当医がエコーやって組織採取してステージ診断してから手術するだろうに、
それすらせずいきなり切除って考えられん。
なんてボンクラ医師なんだよなぁ。そんなやり方したら医療ミスで訴訟起こされるよなぁw

 

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