ヴァン・ヘルシング

特に自分の身内を救出するために、無茶な作戦立てて、
どんなに大勢犬死にさせても、身内救出→抱き合う→よかったぁぁぁってなんなんだよ・・
恋人なんか救出した日にゃ、警官隊とかいろんな人が
バタバタ走り回ってるサ中にチューって・・しかもディープな。

その後に平凡な日常を映すような演出は甚だ後味が悪い。

ヴァンパイアハンター、ヘルシングとドラキュラ伯爵の戦い、って言うそんだけの映画なんだけど
この中にドラキュラと戦い続けてる孤高の一族みたいなのが出て来る。
殆ど死に絶えて王家の兄妹しか残ってなくて、しかも兄はドラキュラの下僕である狼男を倒したせいで
狼男の呪いを受け継いじゃってドラキュラの下僕と化してる。
（狼男を殺した奴は狼男になるのね。それが「呪い」）
で、妹の方は主人公ヘルシングと行動を共にして、何となくヒロインっぽい立ち位置になってくのね。

結局、主人公ヘルシングは狼男（ヒロインの兄だ）を殺してしまい、自分が狼男となってしまう。
でも何か、ヘルシングの正体は大天使ガブリエルだった（何だってーーっ！（AA略））とかで
心まで支配されずに狼男の力を利用してドラキュラを倒す。

ここまではいいんだ。王道だよね。
問題はそのあと。
倒したあとでヘルシング、狼男に支配されちゃって、こともあろうかヒロインの王女を殺しちゃうんだよ。
主人公なのに。それもあっさりと一発、しばき倒して。ヒロイン撲殺。
死の瞬間も盛り上がるでもなく、何か言い残すでもなく、主人公の相棒の三枚目科学者の「死んだ」って
ギャグみたいな一言で済まされちゃって。

で。なんだかんだで狼男の呪いを振り切った主人公は、彼女を荼毘に付すのね。
「彼女も一族の宿命から逃れてようやく自由になったんだ」みたいなことを言ってね。
で空に彼女の笑顔が浮かんだりしてね。
僕たち一仕事しました！いーい汗かきました！みたいな穏やかな表情でそれを見上げるんだけどね。

お前が殺したんだよ！！！！！！
何「いい話」でまとめようとしてんだよ！

って、本当に突っ込みたかったです。ヘルシング君に。