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907 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/08(水) 21:20:14
平山夢明の短編

深夜の雪の中、「自殺の名所」の橋の上から川に入水しようとしてる若い女がいるんだが、
そこに若い男がやってきて二人の会話が始まる。
女は難病で余命一年ない。既に目は見えなくなり、
体の自由が利かなくなる前に楽になりたいと自殺しに来たのだった。
男は数ヶ月前にここで恋人と心中したのだが、男だけが生き残ってしまった。
彼女に申し訳ないから再びここで、既に毒薬も飲んできていて、死にたいという。

男は自分の「二度目の心中」を邪魔しないでくれと言い、
女は今日死なないと決意が鈍るから決行したいと言う。
そして、どっちが死ぬ死なないで奇妙に明るい雰囲気になり、
男が「もしこの川で死んだら下流の豚小屋で食われちゃうんだよ~」
など冗談まじりに話すうち、二人にあたたかい感情がうまれる。

男は、自分の父は医学博士でちょうどその病を扱っているという。
ためらう女を「死ぬなよ」と元気付け、なぜか持っていた解毒剤を飲み、男は女を抱きしめる。
女は「優しいね、彼女は幸せだったろうね…」と泣く。
二人の顔がゆっくりと近づく。

そこで男の携帯が鳴る。
「ああ、いやキスなんかしないですよ、するフリだけ!」女は「なに?」
「彼女。あっちのマンションから双眼鏡で見てるんだよ。
 もともと自殺者を見たくてマンション借りたんだけどそのうち自殺者をデタラメでノせて
 希望持たせて落とすゲームやりだしてさ。死ぬ前のやつって単純だからw」

女は鬼のような顔になり、そのまま橋にもたれて川に落ちていった。

「うわすげえ顔w」と男はデジカメで写真を撮り、再び「彼女」と携帯で話しはじめた。
「いやまた同じ、難病モノ。パターンだねーいや本当にキスはしてないって!…」終


908 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/08(水) 23:14:08
胸糞悪いね

909 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/08(水) 23:36:46
何で道連れにしないんだろう

914 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/09(木) 04:29:29
平山夢明の頭の中を見てみたい。

 

他人事 (集英社文庫)
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