闇の戦い(スーザン・クーパー)

169 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/15(水) 20:59:26
イギリスの童話と言えば「闇の戦い」シリーズが後味悪かった。
ネタバレになるので飛ばす人は飛ばすように

主人公の少年はある一族の末裔で、ある朝「今日から君も○○の仲間だ」と光の戦士っぽい感じになる。
知らなかっただけで周囲の「いい人」たちはみんなその仲間だった。(でも主人公の親は部外者)
彼らが戦っているのは「闇」を支配する者たちで、夏休みに出掛けた避暑地で「戦い」に巻き込まれたりする。
「闇」とは、もう何百年単位で戦っているらしい。
ただ、主人公は新参の下っ端で子供なので、戦いの全容は主人公にも読み手にもわからない。
なんか上の方は命がけで熾烈に戦ってるっぽいけど、主人公は役目を言いつかって
お使いしたり、ちょっと役に立ったり程度。


170 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/15(水) 21:00:43
この光側っていうのが、主人公サイドのはずなのに、読み進むうちにだんだん鼻についてくる。
イギリスの植民的な支配意識というか、自分たち選ばれた人間以外はなんの価値もないんだぜ
自分たちの目的のために役に立つなら、カス共も死んだって本望だろ?的な。
光側の一番偉い人は、知的障害者を一人使用人として飼っていて、光の儀式に必要な危険なこと
一歩間違えたら命がないようなことをその男にやらせていた。
それにも「あれはそのためにいるんだからいいんだ」と言ってのける。

そして、実は彼らがずっと戦っている「闇の王」というのは、その知的障害者だった。
儀式の最中に危険な目に遭った男が、死ななかったが知性と力を手に入れ、その瞬間に
光の者たちが自分をどう扱っていたか、自分が今までなにをされていたか知ってしまう。
そして歪んだ時空の狭間に飛び込み、「闇の支配者」として「光の者」たちを
殲滅することを誓って、そこから数百年の戦いが始まった…

ええええええええええええええ(;´Д`)

しかも(現時点での)光側はそれを知っている。
じゃあどうして今のうちにあの男を(まだ知的障害のままの時点で)どうにかしないのか?
と聞く主人公には「それが定めだから。変えることはできない」
意味わかんねえ。

ハリー・ポターを読むと思い出すこの話w根底が似てる気がする。


171 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/15(水) 21:04:03
んで結局どうなんの?
延々と戦いは続くのでした…で終わり?

172 名前:本当にあった怖い名無し :2009/04/15(水) 21:59:32
こいつが主人公だと思いながら読み進んでいって、最後までそいつが
ただのパシリだったというのが後味悪いんじゃないのかな?

 

闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)(全4巻)
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし
(fantasy classics―闇の戦い)(全4巻)