ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その102 » 岳/「岐路」「選択」(石塚真一)

637 名前:1/2 :2009/04/30(木) 23:06:21
「岳」という漫画の「岐路」「選択」というエピソード。
微妙にうろ覚えでごめん。

山が大好きで、山岳救助のボランティアをしており、
登山と救助の技術は超人的な青年が主人公のレスキューもの。

大学生二人組(A・B)が、険しい岩場を登っていた。
ここを登りきったら飯にしようとか、他愛ない会話を交わしていると、突然Bからの返事が途切れる。
Aがふと横を見ると、Bの姿はなかった。Bは岩場を滑落していたのだ。
Aはすぐに携帯で山岳警察に連絡を入れ、危険を冒してBの元まで降りていく。
そこには手足があらぬ方向にねじれ、血を流したBの姿があった。
だがBは意識もあり、首から下が麻痺してはいるが会話を交わすこともできた。
とにかく救助を待つふたり。
少しづつ弱っていくBを元気づけるために、Bの父親に電話をすると、
「お前が行きたがってた会社から内定が出たんだぞ!
だからこんなところで死ぬな!がんばれ!」と言われる。

天候のせいもあって、救助のヘリが出せないため、
同じ山に入っていた主人公は、山岳警察からの要請を受け、一人で歩いて救助に向かう。
だがここで思いもかけないことが起こった。
なんと、同時に別の場所で遭難があったというのだ。
2件目の遭難は老夫婦で、道に迷って吹雪の中に取り残されているという。
怪我をしているわけではないが、衰弱が激しく、妻の方は意識不明になっている。
当然2つの場所に同時に救助に向かうことはできない。
どうする主人公!?……というところで、次回に続く。


638 名前:2/2 :2009/04/30(木) 23:07:45
そして次回。
主人公が向かったのは、老夫婦のいる場所だった。
迅速に救助を行い、AとBの元へ向かう主人公。
だが吹雪の中での道のりは決してやさしいものではなく、
二人の元に着いたときには、すでにBは息絶えたあとだった。
「なんでこっちを後回しにしたんだ!?ついさっきまでBは生きてたんだぞ!?」
主人公をなじるAに対して、主人公の答えは
「向こうのほうが近かったからだ」というものだった。
主人公がいた地点からは、老夫婦の方がわずかに150m近かったのだ。
「たった150m!?じゃあもし俺たちが150m近かったら、こっちに来てくれたっていうのか!?絶対にか!?」
「もちろん。絶対に」
その言葉にAは泣き崩れるのだった。

もともとこの漫画は、他のレスキューものとは違って
遭難した人が助かる確率はいいとこ5分5分という非常にシビアな漫画なんだが、
この話はさすがに、考えさせられると同時に後味が悪かった。
この漫画には他にも、手の届く距離で滑落していく仲間を見殺しにせざるを得ないとか
パーティの中の一人が決死の覚悟で救助要請→戻ったら全員死んでたとか
現実にはしょうがないし見ようによっては綺麗な結末なんだけど
でもやっぱ後味悪いもんは後味悪い、って感じの話が多い。


641 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 00:02:01
ていうか、滑落の危険がある登山なんて完全に自己責任だろ。
それなのに勝手に遭難して、図々しく救助要請とか何考えてるんだか>登山厨

自らの快楽のため、危険と隣り合わせの行動なんて
麻薬やってるジャンキーとどう違うのか?
まるで同情出来ん。


643 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 02:43:18
>>641
助けに来てくれるのが遅いなんて責めたてる権利はないよね
もひとつ老婆と老人がそんな危険な雪山登ってんじゃねえよ
死ぬ覚悟して、念書書いてから登山、特に雪山は挑んでほしい
お願いだから二次災害引き起こすような行為は自重して欲しい

664 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 11:51:35
>>643
自分も子供の頃から、自分から危ない山登りをして遭難した人をなんで助けにいくの?って思ってた
物を知らないし嫌な子供だったかもしれないけど、それだけは昔から納得いかなかった

667 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 12:18:33
>>664
本人は自業自得でも、登山者にだって親兄弟友人知人はいるだろうからなあ
社会の一員である、自業自得でない「彼ら」の心を救うために・・・
とでも考えといたらどうだろうか?
少しは意義を感じないか?

668 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 12:53:21
>>664
趣味や遊びではない山岳活動での遭難や事故(調査、建設、伐採、採取等)っていうのも結構あるんだ。
航空事故なんかも山岳での事故の一つになるね。

こういった山岳活動は、事前の対策もシッカリしてるからそう頻繁ではないんだけど、それでも起こる。
そういった際に地元のレスキュー隊員に、実際の山岳での活動経験が有るかどうかは、非常に重要なの。
みんな講習やトレッキングの練習なんかはしているんだけどね、なにしろ山での出来事は予想がつきにくい。

そういった面で、毎年恒例のように起こる登山者の救助なんかは貴重な研究材料にもなっているんだよ。
地震なんかで災害が出た時の救助や傷病者の運搬なんかにも、
足場の悪い中での経験が豊富な隊員がいるだけで全く違ってくるらしい。

だからいいの。練習だから。


670 名前:668 :2009/05/01(金) 13:01:49
補足
ちなみに日本は各地域の救助隊の情報共有や相互教習が他のどの国よりも高度に行われているため、
災害対策では世界一といっても過言ではない。山地が多いのと、
40年くらい前に登山・ハイクが大ブームになったのも要因の一つ。
地震が多いってのも大きいけどね。

登山者救助のおかげで、不可抗力で抜き差しならない状況に置かれる人の命が助かるのです。

アメリカとかだとハイテク機器にモノを言わせた企業の救助契約なんかがブイブイ言わせてたりして、
実際の大規模災害の際により大きな人員と義務を持つ地域機関が適切に動けるのか問題視されてる。
予算不足で練習も機器も怪しいらしいし。


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