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211 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/20(水) 03:22:19
学生時代、英語の問題集か何かで見た短文。
原作があるエッセイか何かからの引用なのか、出題のためだけに作られた例文なのかは知らない。

「学校は、恥を学ぶ場所だ。」といった感じの出だしで始まる文章だった。
小学校の先生がよく言う「失敗を恐れずどんどん恥をかきなさい」みたいな
説教臭い内容かと思って読んでいたら、
全然違って不意打ちを食ったような戸惑いが残った。

「私」は、当時
貧しい家庭の黒人少年で、
勉強もできず先生に注意ばかり受ける悪戯っ子だった。
同じクラスには裕福な家の可愛らしい白人少女がいて、優秀で性格も良く皆に好かれていた。
クリスマスが近づくと、毎年恒例の恵まれない人々への寄付を集めるので用意してくるようにと先生が告げた。
去年はそのお金持ちの白人少女が一番多い額の寄付金を持って来ていて、
今年も当然そうだろうと級友らは思っていた。
だが、普段 貧乏で劣等生だった「私」は、この行事の日にクラスで一番高い額の寄付をして
たまには善い事をし、皆の注目を集めて驚かせてやろうと、
ずっと前から密かになけなしのお小遣いをコツコツ貯めていた。
クリスマス行事の当日、「私」は今日は自分がクラスのスターだと、わくわくしながら登校した。
寄付金を集める時間になり、先生が箱を持って皆の机を廻った。白人少女の番が来て、
「パパがこれを持って行きなさいって渡してくれたの」と言い、去年と同様、高額の寄付をした。
おおっ、と、クラスメートの歓声が沸いた。「私」は少女が箱に入れたお金を見ながら、
よし、予定通り僕の方が多いぞ、と、自分の番が来るのを今か今かと待ち構えていた。

とうとう「私」の所に箱が回ってきた。
「私」は立ち上がり、「僕もパパが…」と言いながらポケットに手を入れた。
その瞬間、「お黙りなさい!!」と先生がピシャリと冷たく言い放った。
「また あなたは
ふざけて! 何がパパです!私は知っていますよ、あなたの家にパパなんかいないでしょ!

 それに、あなたは寄付をする必要なんてないの。このお金は、あなたのような恵まれない可哀そうな子に
 あげるためのものなんですから。あなたは施しを貰う側よ!」
確かに、「私」は嘘をついた。母子家庭なのは事実だ。
クラスメートの前でいいカッコしようとして、少女と同じ台詞を真似た。


212 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/20(水) 03:24:14
クラスメートは、「ああ、また
あいつのいつもの冗談か」といった風で、
なんでもないようにクスクス受け流している。
ただ一人、可愛い白人少女だけが、「ひどいわ、あんまりだわ」と「私」のために涙ぐんでくれた。
「私」は我慢できず、無言で教室を飛び出した。そして、その日以降、二度と学校には行かなかった。
「私」は貧しい黒人で、これまでの生活でもしょっちゅう町の人たちからバカにされてきたことはあったが、
今まで生きた人生の中で、この学校でほど、
さも自分が正しいかのような顔で堪え難い恥辱を浴びせかけた者はいなかった。
世の中にこれほどの屈辱があるとは知らなかった。――― 学校というものは、全くもって恥を教わる場所なのだ。

247 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/21(木) 10:53:30
>211
亀レスですが。
それ、キング牧師の話だと思う。
人種差別をなくすために尽くした黒人牧師の子供時代の話ではないかと。
バスでの人種差別の話を同じように問題か何かで読んだよ。
詳細は忘れたけど、黒人はバスの座席には座れなくて……というような話だったかと。

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