ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » ナイチンゲールとばらの花(オスカー・ワイルド)

559 名前:「ナイチンゲール(小夜啼鳥)」 :2009/07/14(火) 20:39:15
子供の頃聞いて後味悪かった話
それはこんな話だった

あるところに貧しくとも心優しい青年がいました
鳥のナイチンゲールは青年と仲良し
青年は辛い事があってもナイチンゲールの歌を聴けば自然に元気になるのでした

ある日浮かない顔をする青年
ナイチンゲールはいつものように歌いましたが青年の顔色は冴えません
それどころか日に日にやつれていくばかり
ナイチンゲールはその理由を青年に聞きました

青年はある娘に恋をしたのです
告白された娘は青年にこう言いました
「世界でただ一本の深い深い青色のバラが欲しい」
ナイチンゲールは言いました

「では私が海の底から取ってきましょう」

どういう方法を使ったのかナイチンゲールは青いバラを持って帰ってきました
青年は喜び勇んで花を持っていきました

ところが次の日、青年はまたしても暗い顔をしていました
「青いバラなんかいらないわ。今は銀のバラが欲しいの」
なけなしの財産を払ってもそんなバラは買えないと青年は嘆きます


560 名前:「ナイチンゲール(小夜啼鳥)」 :2009/07/14(火) 20:39:58
「では私が山の上へ行って取ってきましょう」

ナイチンゲールは高い高い山の頂上に咲く銀のバラをくわえて戻ってきました

ところが次の日青年は浮かない顔で娘の言葉を告げます
「銀のバラなんていらないわ。私が欲しいのは金のバラ」

ナイチンゲールは太陽の元へと飛んで金色のバラを分けてもらいました

次の日青年は言いました
彼女ば僕の愛を確かめ受け入れてくれると言ったよ
最後にルビーのように真っ赤なバラが欲しいというんだ
ああ、でも今は冬、赤いバラどころかどんな花さえ咲いてやしない!

ナイチンゲールは飛びました
海の底にはありませんでした
山の上にも太陽の庭にもありませんでした

疲れ果てたナイチンゲールは青年の庭にかろうじて咲き残った白いバラを見つけました
そしてその小さな心臓をバラに差し出し、赤く花を染めたのでした

青年は赤いバラを持って娘の元へと行きました
娘は金持ちの男にもらったダイヤの首飾りを身に付けて嫁いだ後でした

後には赤いバラを持った青年が取立ち尽くしていたということです


568 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/14(火) 21:32:15
青年は自分から何もしようとせずに嘆くだけ
娘はわがままを言うだけ言って、より贅沢できる方を選んだ
青年と娘のせいで死んだナイチンゲールがかわいそうでずっと後味が悪かったけど

ナイチンゲールは青年に恋をしていたのかもしれない


569 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/14(火) 21:38:49
普通にナイチンゲール→青年→娘だと思っていた

この話で後味が悪いのは、娘にその気がないことに気づかないばかりか
ナイチンゲールの無私の尽力を当然の如く享受して、それによって
娘の心を射止めようとした青年の身勝手さだな


570 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/14(火) 21:42:51
あれだ、男を見る目がなかったんだな<ナイチンゲール
だめんずってやつだ。

571 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/14(火) 21:54:31
>>570
それに加えて、青年も女を見る目がない
ナイチンゲールは鳥だし、思いに気づかなかったというのはまあ理解できるが
こんな無理難題を次々押し付けてくる娘がそんなにいいのか?
そしてそんなあり得ない物を持って来たら、あなたの思いに応えるという女が?
これ、どう見ても青年でなく物目当てじゃないか…

608 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/15(水) 14:51:45
>>559-560
その話、元ネタが「幸福の王子」「サロメ」の作者オスカー・ワイルドなら
彼は同性愛者としても有名だった

小鳥の中でも歌うように囀るのは大抵雄
つまりこの話は叶わぬ恋をした男が青年に尽くして果てる話であると共に
女性嫌悪が色濃く現れた作品とも読めるわけで

因みに小夜啼鳥といえば中国の話で帝に歌ったナイチンゲール(鳥)の話もあるよ

 

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)
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