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827 名前:1/2 :2009/09/30(水) 18:29:37
乙一の短編「blue」

主人公は命のある人形「ブルー」。
ブルーはある人形作りが同じ命のある生地で作った、
王子、王女、騎士、白馬の四体の余りの生地で
作られた為、裏生地が剥き出しで青く不細工な人形。
この五体は不思議な物ばかりを扱う骨董屋で売られており、
娘の土産用に四体を購入した父親についでとしてブルーも引き取られる。
(因みに人形同士で会話できるが、人には聴こえない。
又、動ける事も気づかれないようにしている。)
娘は四体は喜ぶがブルーは気持ち悪いと弟にあげてしまう。
この弟、両親からもあまり愛されておらず感情に乏しい。
遊び方も乱暴に振り回したりするのでブルーは毎日ボロボロにされ、
夜に自分で修繕する日が続く。
ある日、外で弟が遊んでいた際に高所から落下してしまったのを
ブルーはつい動いてたすけてしまう。(下敷きになって衝撃を和らげた)
これを母親が見ており、ブルーを化け物の類いだと思い込むようになる。
一方、弟は助けられてからブルーを優しく扱うようになり
缶バッジを付けてあげたりする。
母親はブルーを毛嫌いするようになっており、
ゴミに出したりするのだがブルーが弟の為に帰ってきてしまうから
益々、追い詰められる。


828 名前:2/2 :2009/09/30(水) 18:31:09
実はこの流れを良く思っていなかったのは
他の三体の人形(騎士だけはやや好意的)も同じで
自分達に累が及ぶ前にブルーを始末してしまおうと企む。
ある夜、家族が出かけている間に娘の部屋に呼び出されたブルーは縛り付けられ
口々に罵られて、火を付けられそうになる。
だが、他の三体に嫌気がさしていた騎士は持たされていた
マッチで逆に三体に火を付けてブルーを助ける。
三体が火を消そうと暴れた為、娘の部屋は火事に。
騎士はさっさと逃げるようにいうが
ブルーは娘が大切にしていた他の人形まで燃えてしまうと
窓から外に大量にある人形を放り投げ続ける。

家族が帰宅すると近隣住民の通報で消火作業も終わっていたところだった。
何故か庭に出されていた人形を見つけた娘は
少し焦げ目がついていた人形はあっさりと捨ててしまう。
父親は半分以上燃えてバラバラになりそうなブルーを見つける。
いつの間にか付いてきていた弟がブルーに拾おうとするが
まるで弟と手をつなごうと動いたブルーはバラバラになり
風に吹かれて散り散りになってしまう。
弟は初めて感情を露わにして泣くのであった。


830 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/30(水) 18:35:18
>827-828
身構えてたら いい話だたw

833 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/30(水) 19:08:22
>>827
個人的には騎士GJと思ったけどね。
不細工だけど心優しいブルーが壊れてしまうのが悲しかったけど。

王子と王女と馬は可愛いのに性格悪くて(特に王女)、娘を独占するために
娘が一番大事にしていたクマのぬいぐるみを汚して
状況的に弟の仕業に見せかけたりするわ
(キレた娘が弟を張り倒して床に叩きつけられるのをブルーが庇った)
本来は同輩である騎士を本当に臣下みたいに下に扱ったりするわ
みすぼらしいブルーと表面上仲良くするのも「可愛さが引き立つため」だわ。

骨董店で不思議な生地を買ってこの四体を作った人形作家(アル中気味)が
ピストル自殺、その後(生地を買った時に居た店の子供が成人して店を継いでいる)
この人形が店頭に並んでいる…というのもまた不気味だった。
「買われたら人形らしく大人しくしていなさい」と店主がこっそり人形たちに念押してたり…


834 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/30(水) 19:32:47
>>827-828
後味悪くはないけど、物悲しいな

 

平面いぬ。 (集英社文庫)
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