奈落(山岸凉子)
彼女ら2人はそっくりな容貌だったが、
姉は金髪に青い瞳で、妹は茶色の髪に灰色の瞳をしていた。
姉妹の両親は、母にそっくりな上に、母の「自分がそうであったら」と願っていた理想そのものである
金髪と青い瞳 ...
夏はまだこれからだし(望月花梨)
女子中学生の主人公には、クラス内に気に入っている者が二人いる。
一人目は根暗な少女。
長い前髪のせいでろくに顔も見えず、誰かと話している姿も見かけたことがなかった。
だが、ある時に主人公は、風のいたずらによって、彼女の顔が非常に美しいことを知った。 ...
長い夢(伊藤潤二)
最初はすごくリアルな夢の中で一日を過ごし、
目覚めてみるとほんの数時間眠っていただけだったのが、だんだんと夢の中で過ごす日数が長くなる。
1週間、1ヶ月、1年間・・・
ものすごくリアルな夢で現実と区別 ...
爪のある杖(藤子不二雄A)
田舎で、子供同士がシャモ(ニワトリの強いやつ)を戦わせて遊んでいる。
信吉の飼っている「佐膳」が達夫の「金目」の目を鋭い爪で潰し惨殺に近い状態でやっつける。
勝ち誇る信吉を恨めしそうに見る達夫。
その夜、達夫が父親と信吉の家にやってきて「佐 ...
なにもしない課(藤子不二雄A)
藤子不二雄A作品「なにもしない課」
ある日、主人公のサラリーマン・天野に調査課への辞令が下る。
調査課は社内では姥捨て山や番外地などと呼ばれ、今でいう窓際族の吹き溜まりだった。
幹部が起こした仕事のミスの皺寄せが末端担当だった天野に来てしま ...
肉玉(御茶漬海苔)
タイトルは肉だるまだったかな?
父と娘は二人暮らしをしている。母親はいない。
娘は友達と遊びに行くといって出かけたが、実はデート。
彼とらぶらぶ楽しそうにしている娘を、後つけた父親がじっとり見つめている。
娘がデートから帰ると父がい ...
日本一の男の魂(喜国雅彦)
基本的にエロギャグ漫画なんだけど、稀にシリアスだったり後味悪かったりする話があった。
その内の一つ。
ある村に一人の少年がいた。
その少年が下駄で天気を占うと、毎回翌日の天気は占い通りとなった。
最初は子供達 ...
何なら俺に話してみろ(佐佐木勝彦)
この話は紙面を上下2つに分割し、2つのストーリーが同時進行で進むという構成。
構図も台詞も上下段で被る様に描かれている。
上の漫画は美味しんぼのパロディ。軽いタッチで、描かれておりギャグ漫画テイスト。
一方下段の漫画は劇画調 ...
沼(高橋葉介)
ある若い男。ドロドロの沼で心中しようとして一人で生き残ってしまう。女は死んだ。
でも、助かってみると自殺したかったのが嘘のように人生が楽しい。
が、あの時飲んだドロドロの沼の水が飲みたくてたまらない。
他のどんな飲み物を飲んでもその乾きを癒せない。
ナイナイの神様(JET)
超金持ちで超やり手の実業家で超名家のオッサン。
慈善事業にも熱心であちこちに寄付している無類のお人好し。
そのオッサンが孤児の少女を引き取る。
放火で両親が焼死し、ショックで口がきけなくなった少女の身の上に同情したのだ。
新聞は美談として取 ...