ある帰郷(星新一)
都会で暮らししている青年の元に一通の手紙が届く。
内容は田舎で1人暮らししている母親が死んだとのこと。
父親は40歳で亡くなっており、母親は1人暮らしだったのだ。
青年は田舎に帰郷し、葬式を行い、しばらくの間滞在していたのだが村の人たちの様子がどうもおかし ...
おーい でてこーい(星新一)
ある田舎の山村に台風が直撃する。日があけると台風は過ぎており、天気は快晴だった。
村人達は台風の影響が出ていないかどうか村を見回ると、村の近くにあった小さな社が無くなっていた。
その代わりに直径1mほどの大きな穴が開いていた。 ...
失はれる物語(乙一)
夫婦仲の冷め切った夫婦がいた。
妻はピアノ奏者になりたかったのだが、色々あってそれを諦めた。
二人は結婚当初こそ仲むつまじい夫婦であったが、ここ数年では夫婦仲が悪くなり、
生まれたばかりの子供の前であっても顔を合わせれば喧嘩ばかりであった。 ...
女を脅した男(ルース・レンデル)
ある男
郊外に住んでいて、これといった趣味も、楽しみも無く仕事と家を往復している。
住んでいるところは、駅からかなぁ~り歩く所。
ある日、家に帰る道のり前を歩いていたら、前を歩いていた女性が怯えたような行動。
???と思いつつ、もしかして自分が ...
奥能登の塗師(水上勉)
師匠っていうのは焼き物でいうと窯元みたいな感じで、
漆器工というのか、沢山の弟子たちが働いていた。Aはそのうちの1人。
やがて彼はこの家で女中奉公をしているB子と恋仲になる。
師匠も腕の良いAと、田舎娘であるが気立てよく美人のB子との仲を認め、温かく見守っていた ...
愛する人に、きらめく死を(山崎洋子)
主人公は仕事は成功しているが、夫婦仲は上手くいっていない。
夫とはろくな会話もなく、仕事の足を引張られ、喧嘩になる始末だった。
ある日夫は、お互い新しく生命保険に入ろう、と言い出す。
もしかして自分を殺す気なのだろうか、と疑う妻。
小さ ...
海に住む河童(倉知淳)
舞台は昔の日本の村。
ぶくぶく太った男の子Aと、細くてガリガリな男の子Bがいた。
二人は、同じ女の子のことが好きで、とても仲が悪かった。
ある日、AとBの住む村の遠くにある島に化け物がいると噂がたった。
お願い(星新一)
ある男の前に、悪魔が現れる。
死んだら地獄へ落ちる代わりに、3つの願いをかなえてあげようと言われるが、
男は拒絶する。後の苦しみのほうが長いだろうと考えてのことだった。
すると今度は天使が現れる。
死んだら天国へ行け ...
おせん(栗本薫)
江戸のどこかに気だては良いが大女か醜女で嫁のもらい手が無い女がいて、
その女も自分に対しかなりのコンプレックスを持っているんだけど、
ある夜、その女の家に強盗(?)が押し入り、その女を強姦する。
強姦の間中、強盗は何故か女 ...
あと五十日(星新一)
主人公は50代の男。仕事も順調だし、家庭にも特に問題はない。
ある日、主人公は怪しい黒服の男に「あと五十日でございますよ」と声をかけられる。
男は次の日も現れ、「あと四十九日でございますよ」と告げる。
なにがあと ...