クール・キャンデー(若竹七海)
主人公は中学生の女の子。
主人公は母と、主人公とは異母兄弟だが
優しくて努力家の兄と暮らしていたが(父親は蒸発)、やがて兄は結婚。
兄嫁は基本的に悪い人ではないのだが少し我侭で無神経なところがあったが、普段は一緒に住んでいないし、
悲しみよこんにちは(フランソワーズ・サガン)
父と2人で暮らしている18歳の少女、セシルが主人公
セシルが17歳の夏の出来事を思い出ていると言う設定の小説
父は母が死んだ後(たしか15年くらい前)、再婚せずに暮らしている
現在は若い女優の彼女(と言うか、も ...
怪物(三島由紀夫)
脳溢血で倒れて、意識はあるが片手片足不随、口きけない状態になっている落ちぶれた元子爵の老人の話。
元執事の息子が持つ別荘に住まわせてもらい、長男長女は老人を半バカにしてるが、
末娘だけは「看護婦になんか任せないわ」って別荘で老人の世話をしてくれてる。
でもこ ...
神の汚れた手(曽野綾子)
それらにまつわる人間模様などを淡々と描く小説。
以下多少うろ覚えながらその中の一エピソード。
ある老婦人が過去娘にさせた中絶手術を後悔している。
婚前交渉だったか婚外交渉だったか、とにかく「正式の」関係でなかったため娘 ...
暗い雲におおわれて(ロバート・スウィンデルズ)
ローラは病気の母の為にクリスマスのプレゼントを選んでいた。
そんなローラの目に一枚の絵画が映った。
風の吹き荒れる荒れ野の絵だ。
ずたずたに切れた雲の様子が、風のうなりを感じさせる絵だった。
ローラは水彩画の好きな母にこの絵を買って ...
夏期限定トロピカルパフェ事件(米澤穂信)
ものすっごく省略するが、高校生の男女が日常で起こるちょっとしたミステリーを解決する作品の2巻。
最終話は後味悪い。
ヒロインの女の子の家に呼ばれた主人公。
そこで、(ヒロインを誘拐した500万よこせ)という脅迫電話に遭遇 ...
午後の恐竜(星新一)
「いったい何なんだ?」
男が外を見ると、恐竜が外を歩いている。
訳が分からないままリビングにいる妻に聞いてみる。
「さあ?よくわからないわ。でも害はないみたい。子供も喜んでいるし。」
確かによくみると恐竜には実体がない ...
口ひげを剃る男(エマニュエル・カレール)
ある男は口ひげを生やしているんだが、ふと気紛れにひげをそってしまう。
ずっとひげを生やしていたから妻はさぞびっくりするだろうと思いきや、反応がない。
妻だけじゃなく、その夜妻と一緒に訪ねていった友達2人も驚かない。
普段から悪戯好きな妻が友人に根回しをして、 ...
決心(坂井竜二)
大学に三浪だか四浪だかしている主人公。
今年がラストチャンスのつもりで受験にのぞむが、結果は不合格。
絶望した主人公は自殺を決意し、首を吊るためのロープを購入する。
最後の夜にしようと家に帰ると、両親と友人が待っていた。 ...
グラン・ヴァカンス―廃園の天使(飛浩隆)
挿話なんで小説のあらすじとかはここでは省く。
昔々あるとことに若い奥さんをもらった農夫がいた。
奥さんはあるとき刺繍の才能に目覚め、
赤ん坊の世話だの野良仕事だの旦那との夜のおつとめだのを放棄して
ひたすら刺繍に打ち込む。しかも出 ...