アンダー・ユア・ベッド(大石圭)
主人公は親の遺産で趣味のアクアリウムをまったりやってるニート。
すれ違った女の人から香る香水の匂いで、最初で最後の恋をした相手を思い出す。
その女性は大学時代の知人で、ニートとは違い美人で社交的な人だった。
何度か話した事はあったがそれだけで、恋とはいっ ...
農夫と犬
農夫が赤ん坊と番犬と暮らしていた。
ある日、農夫が畑から帰ると、赤ん坊の揺りかごが引っ繰り返り、辺りに血が飛び散っていた。
番犬が赤ん坊を殺したと思い込んだ農夫は、犬を殺してしまう。
ところがその直後、揺 ...
リアル鬼ごっこ(山田悠介)
読んだ人ならわかるけど、あれの後味の悪さは半端じゃない…
時は西暦3000年。佐藤という王様が治めているある国の話。
150代目の佐藤王様はワガママで、既に国に500万人もいると言われている
「佐藤姓」の人間を抹殺するという計画を立てる。 ...
チャリンコ族はやめられない(熊沢正子)
もともと深夜特急だとか賀曽利隆だとかの貧乏旅行本が好きで読んだ本。
貧乏な女性が安物自転車に荷物をくくりつけ、日本一周する。
日本一周から帰った著者が再び日本をあれこれと周遊する。
貧乏だが暇はたっぷりある著者は金の工面をあれこれしながら日 ...
席を譲るシチュエーション
電車内で席を譲るシチュエーションを、三人視点で見た話。
その一:サラリーマン
サラリーマンが扉の近くの吊革につかまって立っていると、杖をついた障害者が乗ってきた。
サラリーマンはすぐさま目の前の席に座っていた若者に ...
女か虎か(F・R・ストックトン)
「女か虎か」
ある国の王女が、身分の低い男と駆け落ちした。
二人はすぐ連れ戻され、男は死刑に。
だがその死刑は少し変わっていた。
大きい闘技場のような刑場には、ドアが二つある。
男はどちらかを選ばなくてはいけない。 ...
西城秀樹のおかげです(森奈津子)
ある女性がふと外出すると、道のそこら中で人が倒れていた。
どれだけ歩いてもそんな感じで生きた人間に会えない。
と思ったら、歩き続けた先で、ひょろ長い弱そうな体型の男性と遭遇。
やっと人に会えたと追いかけるが、彼は逃げて行ってしまう。 ...
インディアスの破壊についての簡潔な報告(ラス・カサス)
出展はラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』
『インディアスの破壊についての簡潔な報告』は、
インディアス(アメリカ大陸および西インド諸島)に入植に赴いた
スペイン人キリスト教徒によるインディアスの虐待について取り上げたもの。 ...
チグリスとユーフラテス(新井素子)
人類で最後に生まれた子供は幾つになっても
周りから見れば一番年下だから、いつまでも子供扱いしかされないの。
そんで周りの人たちは皆先に死んでしまって、
かつて「最後の子供」と呼ばれていたお婆さんは無人の星に一人ぼっち。 ...
世界でたったひとりの子(アレックス・シアラー)
人間が長い寿命を得た代わりに、子供の出生率が極端に下がった世界。
最初のシーンで見た目は子供で、実年齢50歳の少女のショーのお知らせがある。
主人公は過去の記憶を失っている少年で、
子供のいない家庭に数時間レンタルされる事で生 ...